IE9ピン留め
木の床はレース場
日本の住まいを良くする無垢材研究会 
 
                     木の住まい案内舎ゲインのゴトウです


 昨日は、一昨日の風雪と打って変わって、のどかな晴天でしたね。お蔭で、雪のために中断していた外回りを再開できました。

 早朝ウォーキングも、久しぶりに月を見ながら楽しめました。まだ東の空に昇ってきたばかりの様子でしたが、すでに空が明るんできています。それまで輝いていた星が、次々にフェイドアウト。お疲れさんってなモンです。



 良い雰囲気の床ですね。ちょっと拝借した画像ですが、囲炉裏といい、丸窓といい、そこから覗く紅葉が、室内の味わいを渋く深く懐かしくしてくれています。

 こんなところに、皆さんの木にくっついた記憶が甦るのではないでしょうか?

 黒光りする床で思い出すのは、私の場合は、校舎の床です。毎日の雑巾掛けの掃除は、当時ガキンチョだった私にとって、忽ち友達とのレース会場に様変わりします。

 廊下の端から端まで、雑巾を両手で押さえ、「用意」の合図で、お尻を高く持ち上げてクラウチングスタイル。

 誰かがバケツを叩くと、スタート。どのくらいの距離があったのか、よく覚えていませんが、とにかくゴールを目指して、必死で雑巾を滑らせます。

 格好が格好なので、走っている最中は、ほとんど前が見えません。だから蛇行しないために、床の板の目地を頼りに、ひたすら走ります。

 でも無垢の床板は、どれだけの人間が拭き、また歩いたことか、磨り減っていて、結構凸凹していました。たまに節に雑巾が引っかかって、体だけが前方に吹っ飛んでしまいます。

 まれですが、・・・ホントにまれですが、頭から先生にぶつかることがありました。頑丈な頭なのか、私は何ともないのに、先生はギャともキャとも言えない声と一緒に廊下に大の字になってずっこけた、いや正確に言えばずっこかしたことがあります。

 その後は、当然教員室に連行されて、説教され、ジコ現場の廊下にしばらく立たされていました。まるで市中引き回しの刑か、三条河原の晒し首やぜ!

 こんなことが、一度、・・・いや二度か~・・・いや、もっとあったような・・・


 欧米は土足文化の国が多いので、まず木の床だからといって、雑巾掛けをすることはありません。

 仮にあっても、土足で歩けるようにしっかりペンキで塗装しています。日本でも、デッキとかで見かけますが、それでもせいぜいスリッパまで、靴で踏み歩くことはほとんどないでしょう。

 日本人にとって、裸足で歩けるのが木の床で、それは畳の間からの延長でした。畳は草からできています。草が幹を持つと、木になります。そんな感性を、日本人は遺伝子レベルで持ってます。



 焚き火をすると、パチパチと弾ける音が耳に良い。ユラユラと、時に轟々と燃え立つ木の炎は、人間をどこか懐かしい想いで包んでくれます。

 日本人だけではなく、全人類がかつて、そして今も抱かせる始原の記憶にいざなってくれているかのようです。

 つづきます。

 ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/


 
by MUKUZAIKENKYU | 2010-03-12 08:37 | スローライフ | Trackback | Comments(0)
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