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九重の自然はなぜか懐かしい

木の住まい取扱説明書 木の輝きはリッチの源!

日本の住まいを良くする無垢材研究会   木の案内舎ゲインのゴトウです


 良い天気が続いていますね。

 私は、小さな時分から秋という季節が好きでした。今も、秋になると、心がどこかに飛んで行きそうになる。空が高くなると、何かその向こうに郷愁を覚えるのです。


 そのときは、私は独り。周囲には、誰もいません。

 でも私は、眼前の自然だけではなく、空を含めてすべての自然と一体になっている。

 空を飛ぶ鳥や木を伝う小動物、熊や狸、川のせせらぎ、木漏れ日の中を枯葉が舞う姿すべてが、私そのものになっている。

 太陽が風となって私を包み、光がすべての樹々に染み渡る

 水っ気が抜けて軽くなった葉々が、地面に語りかけるときは、カサッと滑る

 私はというと、ずっと立ちっ放しで、段々と自分の姿が森の中に溶けていくのが分かります

 木漏れ日は、透明な銀色から、やがて琥珀色へ、そして黄金色へと移り変わります

 秋は、いのちのハレーションを整えて、ある形を求めていきます

 私は、そんな秋の光の中にいます

 そして今は、数十年の間、人間の形をして巡っています


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 連休の間に回遊した折に、ちょっと立ち寄った九重の大吊橋。ゆらゆら揺れる通路を、何とか踏ん張りながら渡りきり、元に戻る際に見えた光景です。

 高さは軽く200メートルはあったでしょう。奥の九重山系が霞んで見え、滝の向こう側は筌の口温泉です。かなり熱い温泉で、鉄分が多いためか赤い色をしています。


 一昨日から、ゆっくりと仕事が再開しています。

 ある懸案物件が進行中ですが、そのお母さんが住む部屋をどうするか、難航しています。

 予算の全てが決まった後に、気が付かれたようで、プライベートルームの床が、予算の関係で塩ビシートになっているのが、どうしても嫌だということで、無垢の木の床にしたいと、ご相談を受けました。

 肥後クリとシュヴァルツバルトの樅の木が、とりわけ美しい。肥後クリは驚くほど安いので、ちょっと背伸びするか、設備を抑えれば、簡単に採用できると思ってお勧めしています。

 まだどうするかお悩みの様子で、決定に至っていませんが、もうじき決まります。

 間違っても、合板製のカラーフローリングなるヒートショックを惹き起こす=ストレスの元凶を択ばないように祈るばかりです。


ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/
by MUKUZAIKENKYU | 2009-09-26 11:20 | 木 無垢材 自然
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