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九州の杉5 八女杉(前編)

木の住まい取扱説明書 木の輝きはリッチの源

日本の住まいを良くする無垢材研究会   木の案内舎ゲインのゴトウです



 台風18号は、九州の南岸を逸れて、名古屋に上陸したようです。北日本の方々には、お見舞いを申し上げます。


 台風は、九州の人間にとっては、毎年の恒例なので、また来たかと思いつつも、絶対に油断はしません。


 なぜなら同じ形態の台風はありえず、いつどんな形でやってくるか、実際に見当もつかないからです。だからできる防災対策は、一見無駄に見えても、必ずやっておくに限ります。


 こんなはずじゃなかったと後悔しても、失われたものは戻ってきません。



 昨日某国営放送では、30代の若者のホームレス化が著しく増加していることと、その理由を分析していました。


 彼らの多くは、19年前にあったバブル崩壊後の経済不況と、多くの企業の虚業化の犠牲になった年代です。


 企業も背に腹は代えられない事情があるのは理解できますが、派遣会社などの合法化の結果、労働力の定義が大きく損なわれてしまいました。


 金融機関や大手企業は、国から公的資金の援助を受けて、復活を果たしましたが、国民の経済生活や労働者の保護政策に手を抜いたために、これからという若者の将来を奪う、すなわち正社員として将来設計が可能な仕事に就くことができず、企業の労働予備軍として利用されることを許してしまった。


 年齢から考えて、やる気があれば、どんなことでもできる可能性溢れる年代のはずですが、この世代は、彼らがまだ未成年の頃に、両親の生活が貧困化したり、不如意を甘んじる生活を目の当たりにしたはずです。


 30代の若者が、けっこう誠実でまじめな人間が多い割りに、内向的で、あまり外部との積極的な係わりが苦手な人が多い傾向が強いのは、こういった時代的な背景があったからと思わざるを得ません。


 彼らの心の傷を治癒できるのは、正しく行動的な政治です。そして金融機関偏重のえこひいき経済対策から国民生活中心の雇用経済対策を実行することで、多くのチャンスを与えることです。



 とかなんとかいっている私も、これまでのぬるま湯のようなローテク不毛な仕事を捨てて、本物の存在と伝道を追求するために、あえて自ら谷底を択びました。想像通り、いろんな抵抗に遭いました。


 当初から敵対行為をするものや、甘言裏切りの目にも遭いました。その反対に、出資を申し出てくれる友人や同志のような産地の製材所の方々に巡り合うこともできました。こんな経験は、してみなくては絶対にできません。


 ひとつずつ確実に前進する以外にありませんでした。傍から見れば、蟻のような遅々とした動きに過ぎないけれど、ひとつひとつファンとなってくれる建築家やユーザーさんが増えていきました。


 私の目的や目標から見れば、まだまだ端緒に着いたばかりのような成果でしかありませんが、確実に目的が近づいています。後何年かかるか分かりませんが、自分と巡り合う人々を信じて、前進あるのみです。



九州の杉、今回は八女杉です。


 八女は、福岡県の南東部に位置していて、お茶が名産の地どころです。この地域は、昔から足場丸太の生産地として知られていました。

 さてここから本格的なご紹介に入りたいのですが、今日は前半に紙面を割きすぎてしまいました。明日か本日の夕方ぐらいに、改めて後半をご紹介できればと考えています。


ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/
by MUKUZAIKENKYU | 2009-10-08 14:25 | 木 無垢材 自然
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