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高揚感VS依存心

日本の住まいを良くする無垢材研究会 
 
                     木の住まい案内舎ゲインのゴトウです


 日に日に暖かくなる春日和がつづいています。でもまだ黄砂も降っているようで、日中クルマで走り回っていると、夕方にはボディは少し白くなってしまいます。

 昨日は福岡市内をほぼ一周して、建築家を訪問しました。福岡は比較的小さなエリアで、かなり雰囲気が変化するところです。

 街々に、独特の氣を感じます。中央区はとりわけ高低差や色合がめまぐるしく変わる場所です。

 博多区も同様ですが、博多駅周辺とそれ以外では時間のスピードが異なるようで、駅から10分走ると、同じ博多区でありながら、スポーンと解き放たれた感覚になります。そのまま南区に行くと、人の流れが消えます。

 昨日は通り過ぎただけですが、住吉神社のある一帯は、いつも思うのですが、あるエスタブッシュメントを体感させてくれます。理由は、・・・分かりません。でも気持ちが良いエリアです。


 そういう意味で、意識が変わる世界が、私たち人間にもあります。それは普段の生活や仕事の延長線にはありません。むしろそれを意識的に転換すると、忽然と現れます。

 意識や記憶は、つねに感情を伴うものです。感情のない意識はないといいでしょう。

 暗い感情を持つ意識は、世界が変わるというより生命の力をスポイルされているような死滅や消滅に向かう感情の衣を着ています。

 明確に意識が変わるときは、その逆の感情、高揚感(ワクワクの状態)が伴います。

 だから仕事や生活、恋愛では、意識的にワクワクするような仕掛けを作ると、良い流れを引き寄せるようです。

 銀行や住宅会社がお客様の何に最も関心があるかといえば、間違いなくお客さまが持っているお金です。クレジットでも、ユーザーの資産状況に応じて、まったく対応が変わります。

 商売でも、売りたい商品ではなく売れる商品を持てと、マーケッターは一様にいいます。お客様から見て良いもの、欲しくなるものを提供することが大切で、自分の勝手な思い込みやこだわりだけで、商売が成功することはないともいいますね。

 それはお客様にワクワク感を抱かせる商品ということでもあります。・・・ということで考えれば、ワクワクには必ずお金がついてくるという意味でもあります。

 ワクワク感には、いろんな意味があります。「お値段以上〇〇〇」のお得感や自分だけが持っているという独占感。知識層であれば、自分が理屈の上でも納得できるという一体感。見せびらかしたいと思う至上感。・・・

 そんな高揚する感情が持てると、人の意識は必ず変化します。

 傍目から見て幸運なことが起こったとします。でもその人が「これは偶然なんだろう。こんな偶然は続くわけがない。」と思い込んでいたとしたら、その「幸運なこと」は、たしかに一過性で終わってしまい、再び苦悶する状況が訪れるはずです。

 不思議なことに、「不運なこと」が起きると、妙に納得してしまう。・・・でもこれじゃ絶対に、その人は幸せになれませんよね。自分から、「不運なこと」を期待しているだから。そのときの感情は、当然憂鬱しかありません。


 じゃあどうすれば、その「幸運」はつづくのか?「自分に起こる良い出来事を素直に受け入れ、そしてこれからも良いことが起こると期待すればよい」(ボブ・プロクター)

 当たり前のことを言っているようですが、一字一句そのとおりだと思います。こういった文章を読んで、サラッと通り過ぎてしまうと、目の前にあるチャンスをつかみ損ねることになると思います。

 素直じゃないから、過去の経験を頼りにしているから、しかも成功より失敗にこだわっているからでしょう。

 そして成功を、いつも他人との比較で考えているからでしょう。自分にとっての成功という尺度がない。


 自分がお客様になったつもりで考えれば分かることですが、そんな考え方の人は、まず顔(表情)に魅力がない、押しばかり強くてこちらから頼みたくなる雰囲気がない、いつもへりくだっている、自分のことばかり言って相手のいうことを聞かない、・・・

 そんな人や会社には近づきたくありませんよね。

 人はいつも高揚感に満たされているわけではありません。でも最低限のポテンシャルは維持しないと、心の中から生えてくる自己不信という雑草に覆われてしまいがちです。

 そうならないためにも、気分が高揚するような場所や人、あるいは商品や情報を選ぶことは、慎重にしかも日常的に実践しなくてはならないと思います。それが旨くいきだすと、必ず次々と良いことが自分に起こってくるものです。

 でも注意しなくてはならない落とし穴もあります。それは依存心です。自分から発信せずに、相手の発信を当てにすることは、いずれ相手のおもちゃにされてしまうものです。

 旨くいかないときは、必ず原因があります。選ぶのと当てにするのとでは天地の開きがあります。それは敢えてリスクを背負うだけの覚悟があるか、それともそのリスクを怖れる感情のままにしたがって動くかです。


ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/
by MUKUZAIKENKYU | 2010-04-07 11:39 | リッチな人生
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