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ゲインのヒノキ 2

日本の住まいを良くする無垢材研究会 
 
                     木の住まい案内舎ゲインのゴトウです


 昨日はひっじょうに寒い一日でした。朝はウォーキングをするので、ちょうど良い寒気と思っていたのが、夕方からの冷え込みは、さすがにぶるってしまいました。

 暑さ寒さが行きつ戻りつ、春真っ盛りになりきれないため、折角開きかけた花の蕾が固く閉じてしまっていました。

 ゲインが今回販売する予定のヒノキ。当然九州のヒノキとお思いかもしれません。でも残念ながら違います。九州で良質のヒノキが採れる地域は、熊本の球磨地域ですが、市場に出回っている製品がパッとしないのです。

ゲインのヒノキ 2_d0015306_1742789.jpg


 上の写真のような製品が、やたらと多く、九州のほとんどの方が、桧の節有材はこんなもんと思っている。以前の私も一時期はそう考えていました。でもだからこそゲインの製品にリストアップできなかったのです。

 数ヶ所の産地を訪ね、または連絡を取り合い、じっくり時間をかけて良質のヒノキを探してきました。

 今回ゲインで販売する予定のヒノキは、同じ節有の同じ等級なのに、下の写真のように決定的に違うのです。

ゲインのヒノキ 2_d0015306_17473517.jpg


 昨日のブログにもアップしましたが、比較できるように、再度アップしました。

 同じ節有材がこんなに違うのには、それなりの理由があります。ヒノキはほぼ100%人工林ですが、枝打ちや伐採樹齢に対する考え方の相違が、こんな形になって現れるのです。

 生長する地域の土壌や気候によって、同じヒノキでも色合や樹脂の多少、年輪の詰み方が異なるのはいうまでもありませんが、一番上の写真のヒノキは、どう見ても樹齢が若いし、小枝(小さな節)をそのままにして成長させている。

 樹齢が若いと、桧の特徴である豊富な油脂が蓄積されていません。当然辺材部分である白太が多くて、赤みが少なくなります。

 こういったヒノキでは、構造材としての利用価値が落ちます。床材としても、耐久性が劣り、色艶の引きが早くなってしまいます。

 でも九州では、そんなヒノキが当たり前のように取引されている。

 ヒノキを知る者としては、「そんなのホントのヒノキじゃないよ。本当のヒノキは赤みが多くて、その美しさこそが魅力なんだよ」と、いつも心でつぶやいていました。

 でもつぶやいて入るばかりでは埒が明きません。そんならこれこそが桧の美しさなのだと証明しなくては、ただの誹謗になってしまいます。

 来週ぐらいには、美しいからこそできるヒノキのフレキシブルな製品をご紹介できると思います。


ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/
by MUKUZAIKENKYU | 2010-04-16 08:15 | 木の家 国産材 無垢材
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