やっと到来した梅雨で思うこと

 今年は、空梅雨かと、半ば諦めつつ、でもホントに空梅雨になると、農作物はかなり値上がりするだろうし、何よりも各地で断水が始まり、稲作は決定的なダメージを受けることになる…と、想いを巡らせていました。
 最も降雨が少なかった地域に、今度は集中的に降雨がありました。「降れば、土砂降り」とは、「泣きっ面に蜂」と同意語です。
 良いお湿りになったといいたいのですが、やはり暑い、蒸し風呂に入ったような暑苦しさ、梅雨の晴れ間はサウナ状態です。

 梅雨という季節は、世界中で日本にしかありません。

 なのに梅雨もなければ、降雨も日本の10分の1以下の国の木を輸入する、使用することは、 日本人にとって何のメリットがあるのか?
 日本の木には、高い耐水性を持つ木がたくさんあります。当然です。

 海外にも、耐水性を持つ木はありますが、日本に輸入される主な木は、北米産、北欧産が中心です。松系の木はそれほどでもないのですが、一般にいわれる「米栂」(文字通りのあだ名で、木の性質や特質を表したものではありません。)は、実は米もみ、もみの木の一種です。
 この木が盛んに輸入されて、一時期木造住宅にも、柱や梁に利用されたことがありました。
 結果はどうだったでしょうか?
 シロアリのえさになっただけです。

 水湿に弱い木が、なぜ市場に浸透したのか?単に安かっただけでした。
 何のポリシーもなく、知識や良心もなく、ただ儲けるために輸入された結果、日本の住宅、とりわけ木造住宅は、目を覆いたくなるほど、質が落ちてしまいました。
 こうなることは、材木屋も工務店も皆知っていたはずです。輸入商社は知らないでしょうが、時の専門家は、予測できていたはずです。

 その結果、家は、孫子に渡してゆく財産ではなくなりました。ローンが後10年残っていながら、建て直さなければならないような「安かろう、悪かろう」住宅が蔓延しました。
 この七八年間は下火になっていたのですが、再びロープライス住宅(ローコスト住宅ではありません)が流行り始めています。

 住まい手は、油断せず、しっかりとした選択眼を持たなければ、30年前の繰り返しを演じることになります。
[PR]
by MUKUZAIKENKYU | 2005-07-06 08:35 | 木 無垢材 自然
<< 新事務所移転計画 HPの読みどころは、無垢材の施... >>