日本フォレス党 住まいの木案内舎ゲインのゴトウです
九州の山々は、他の地域と比べて、多くの変化に富んでいます。
それだけではなく、神秘的な地域も多い。
その理由は、おそらく中央構造線を挟んで形成されているからではないかと思います。
ひとつは臼杵~八代線
もうひとつが大分~熊本線。
北は九重・阿蘇山系。南は祖母・傾山。
面白いことに、そのどちらにも、途中に「高千穂」と呼ばれる地域があるということです。
北のそれは、活火山が一列に並んでいます。由布岳・鶴見岳・九重、そして菊池渓谷・
南は、弊立神宮・高千穂神社・天岩戸神社が、要所を治めています。
中央構造線とは、いわゆるマグマだまりの在り処を示すのではありません。これは火山帯です。
そう考えると、九州における中央構造線は、臼杵~八代線が妥当ということになります。
九州山地の中心は、この構造線上にあります。北は大分と熊本の県境あたりから、南は小林辺りになるでしょう。
そこは実に多様な種類の木々が生長しています。良質な木は、ほとんどこの地域内に集中しています。
北は、アヤスギ。南は樅や栂、クリやコナラの広葉樹が豊富です。
松は、ここから更に南の地域に多く成長していましたが、林野庁の無策がたたり、松くい虫被害にあって絶滅寸前です。
でも何といっても、九州でありながら、九州の域を超えた存在である屋久島は、九州の山々を見下ろし、まさに神々の棲まう山といえます。
上の写真は、屋久島の原生林です。
これを同じくらいすごい原生林は、富士山の周辺にありますが、今や人間が「自殺」という行為で穢されてしまっています。
屋久島の自然は、やはりすごい。
ここから九州の自然や木々の源を語ることができるということは、九州に生まれた者として、実にありがたいことです。
住まいの木案内舎ゲイン