住まいの木案内舎ゲインのゴトウです
上の写真は、北米産「バーチ」(クリアオイル塗装)の床の表情です
「バーチ」とは「かば」のこと
国産と比べて、大径木が多く、そのため木目が大柄です
その分同じような柄が多くなるので、統一感はある
これを「金太郎飴」ガラと呼びます
日本の「バーチ」、すなわち「カバ」の柄は
…どうですか?
きめ細かい個性豊かな「道産カバ」です
カバは、日本全国どこにでもある木です
シラカバは、高山地域や緯度の高い地域に集中しています
ミズメ(カバの一種)は西日本一帯に集中しています
価格面では、国産材は北米産の1.5倍します
どうして、遠い国からCO2撒き散らして輸入された木の方が安いのか?
写真を見ての通りです 品質が決定的に異なる
それにもうひとつ理由があります
米国で建築に利用する木の殆どが、SPFと呼ばれるスプルースやレッドシダー
日本の輸入される木は、以前はウェスタンヘムロックが中心でした
今では、このSPFが主流です
だから生産量に比べて消費量が少ない木の余分を海外に輸出する
ダグラスファー(米松)と一緒に出荷すれば、只同然です
今TPP問題で議論が盛んですが、米国の木は
なな、なんと55年前から関税ゼロで取引されているのです
今のような日本の社会(政治・行政・経済)制度では、
米国の企むグローバリズムによる経済支配攻勢にはひとたまりもないでしょう
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります
今の時代で「経験」もないのに、空論の応酬は時間の無駄というべきです
東大出身者が多い国会議員や行政官僚は、「賢者ぶって愚者に劣る」輩が多い
自国の制度の欠陥に目を向けずに、国際的な制度を導入するのは
明治維新直前に交わされた江戸幕府と米国との「日米通商条約」の二の舞になることは明々白々ですね
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