安定という妄想

成長と安定について考えてみた


これは恐らく人それぞれの想像力に関連するようだ


宇宙は約150億年前に誕生したらしい そして

その間膨張し続けているという

総体として膨張だが、その各所においては

いちサイクルとして収縮をも同時に繰り広げている

それで全体としてバランスが取れているらしい

これを「成長」という


バランスが取れているということと安定とは根本的に異なる


もし宇宙が膨張を止め安定してしまうと、地球上で認識されている

いわゆる「時間」は停止する 宇宙物理で証明されていることだ


時間とは、規則的な刻みのようだが

実は不安定な成長と収縮を表現しているという


換言するならば、それは成長と衰退

生と死 陰と陽 男と女 そんな両極を行き来する存在を前提にした

一種の秤であり、その尺度は時代によって異なる

しかしそれが「生きている」ことの証でもある


時間が止まるということは、動きが停止することでもある


時間を失くすということは、安定したということだ

安定とは、生でも死でもないあの世である

時間がない世界とは、不安がない代わりに感動もない


人は安定を求め、富と権力を欲するが

安定の正体とは、人が思う「死」である

富でも権力でもない むしろ富と権力ほど不安定の象徴なるものはない

不安定に執着して「安定」にたどり着くことはないのが真実である


「安定」とは、実は死でもなければ生でもない、無に帰するだけである

「無」そのものである「安定」を欲するときから

人は、この世で生きている意味を見失う


安心などという世界は、この世に生きている限り絶対にお目にかかれない

宇宙が膨張するということは不安定こそがありのままということでもある

150億年もの「不安定」があればこそ、天体は生まれ生物が誕生したのだ


であれば、生物ひいては人間は、確実に死を迎える生物は

何のためにこの世に生を受けたのか

言わずとも、すでに答えは出ている
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by MUKUZAIKENKYU | 2012-07-06 22:04 | リッチな人生
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