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宇宙と人生はメビウスの輪

宇宙の進化という言葉が適切かどうかは分からないが

この宇宙は、137億年前にビッグバンによって誕生したという


今私たちが知覚できる世界は、ビッグバンから137億年後の世界だ

しかし科学者たちは、宇宙の起源を知るために

想像力溢れる理論的追求と

それを裏付けるための望遠鏡などの機器で検証しようとする


その成果は、この半世紀すさまじい勢いで進化している

137億年前の宇宙を捉えようとして、クエーサーを初めとして

多くの発見が生まれている


その姿は、光として捉える以外にない


その光は、秒速30万キロメートルのスピード

太陽の光が地球に届くまでに8分46秒を要する


…なんで、こんなことを書くのかというと

宇宙の誕生を捉えるのと現在の宇宙の間には

137億年分の光の距離があるということになるなら



50億年前、100億年前、10億年前の宇宙が

同じ空間に同時に存在しているということになる


検出の仕方に拠れば、それらを任意でピックアップすることも可能なのではないか

その光を探すことができれば、

タイムマシンのように行き来することもできるはずである


それにもうひとつ

空間があるところには、必ず質量を持つ物質が存在している

質量が無限大あるいはゼロになるところには時間は存在しない

それを証明したのがアインシュタインだが


その後の量子論の研究から

あらゆる空間にあらゆる時間が存在していることが実証されつつある


素粒子の世界は、宇宙空間にまで貫通する法則に

ある普遍性をもたらそうとしているが


いまや使い古されて本当の意味さえ分からなくなってしまっているが

「スピリチュアル」な意味で捉えると

これは人間の想像力の進化の実証でもある


古代から現代に至るまでの

宗教や文学 科学の進化は、すべて想像力そのものである


転じて考えると

人間の人生という一個性の存在も

あらゆる生の証が貫いている

過去も「今に在る」 未来も「今に在る」

「今」にすべてが同時に存在している


人は、今という空間に、一個の姿しか現せないが

残滓ではない「過去」を変えることもできれば

「未来」はすでに存在しているので、いかなる「未来」も選択できるのである


ただ人間は質量的存在として、その生は有限だ

生まれても、いずれはこの世を去る

無限を意識できるにも拘らず

今生きているということは、

生まれたことは必然であり、その間に味わう経験も必然

幸も不幸も、出会いも別離も、すべて必然であり

意味があるという意味で無駄なことはひとつとしてないということだ


そして折角生を受けたことに普遍的な意味をもたらす概念が

愛である

愛を認識できない人生は無に等しいだろう


なぜならば愛こそが世代と世代を創造的につなぎ紡いでゆく

陽の力、存在を現す光そのものだからだ

by MUKUZAIKENKYU | 2012-07-14 19:06 | リッチな人生
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