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最近流行のフローリングに思うこと

最近、どうも納得がいかないことがある

建築業界には、流行というのがある

建築デザイン

設備 電化製品

クロス

木材、とりわけフローリング


これはある程度は仕方がない現象です

時代に応じた嗜好の変化や

ユーザーの年齢層や取得者層

これに応じた提案をしていくのがプロの仕事でもあります


ただいわゆる設備などは、発売されて2年しないうちに

廃版になることが多い

競争原理が働いて、目先のちょっとした工夫で新鮮さを演出する

でもそれが人の生活とライフスタイルにマッチしたものとはいえない


むしろ「便利さ」や「安さ」、「見かけ」ばかりが先行して

人の健康やリレーションシップを無視したり

「健康」を売りにして、産業廃棄物を増やすような建材が

毎月のように「開発」「販売されています


人間の嗜好の傾向は変化しても、人間そのものは変わりませんよね


最近アフリカ産の広葉樹フローリングがいろんなところに出回っていました

見た目は、チークと花梨を足して二で割ったような表情です

値段は、1平方メートル当たり6,000から7,000円らしい

比重は0.6以上で、どちらかというと硬い方に入ります


確かに見た目は床が締まって見えるけど

この木は結晶が噴き出して、表面は小さな粒々が出ます


価格面でも、国産の広葉樹が僅かに高いぐらいで大差はありません


まあ品質やその硬度のせいで、一日そこで生活する人やペットにとって

関節が痛みやすい、疲労度が増幅します、床が冷たくて裸足には向きません

土足歩行で店舗用に利用するならまだしも

人が生活する、しかも裸足文化の日本の住宅で利用するのは

寿命を縮めるだけですよって

そんなこといっても、使う人は使うし、好きな人は好きでしょうから

止めることはできません

まあ10年、20年経過すれば、自分の体で思い知ることになりますから


本物っていうのは

硬い床、頑丈な床を指すのではありません

デザイン先行では、いずれ嗜好が変わって陳腐な床になってしまうでしょう


本物を犠牲にしたデザインほど楽なものはありません

本物を意識しつつデザインに集中するとき、初めて感動が共有できるかも


建築家もビルダーも

人同士の横のつながりと縦のつながりを考えて

流行を追わないことが、そこに住む人々への思いやりではないでしょうか?


伝統を見失った家や文化には、縦のつながりを分断することはあっても

そのときその場に人は集まっても、つづかないでしょう

その点を肝に銘じて欲しいと強く思う日々です



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by MUKUZAIKENKYU | 2012-09-11 18:33 | 木の家 国産材 無垢材
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