家・住まいの健康 その2

やっとこさ復帰できました。

先月から増改築の工事に関わっていたため、ほとんど毎日現場に行き、住まい手の要望や工事の打合せから段取りをしていたため、約1ヶ月間、何もできませんでした。

それに業界でのくだらない揉め事に巻き込まれて、少々うんざりしていました。当社の歴史が50年以上あるためか、溜まった灰汁のように、そこにいるだけで何やらかんやら井の中の蛙のチンケな利害関係に付き合わざるを得ないこともあるのでしょう。

さて本題です。

住まいの健康とは、そこに住む人の健康のことではありません。そのことは随時触れていきますし、住まう人の癒しや健康、そして家族の繁栄等は、これらの問題を解決することで、同時に解決できる仕組みになっています。家・住まい自体の健康が問題です。

前回では若者の最近の傾向を簡単に述べましたが、家づくりでいうと、家の骨格に関係しています。全焼の「教養」編と若干重複しますが、まず健康的な「強さ」について述べていきます。

強さとは何でしょうか?家・住まいの強さは、そこに住む人の安全や安心を保障することを前提にして考えなければなりません。単なる強さだけでは、生物で生身の人間は生きていけません。

生物的に考えると、強さとは、病気にならない体、病気になってもすぐに治る体、行動的で、新陳代謝が活発な体等をいうことが多いようですが、家・住まいでは一般的に地震に強いことを指すことが最近多くなっています。

地震。確かに地震が来たときに、簡単に倒壊するようでは、その中に住む住人はたまったものではありません。
でもいつその地震は来るのでしょうか?…誰にもまだ解明できていません。

それにかつて昔からある日本の家は、地震が来るたびにバタバタと倒壊していたのでしょうか?事実はそうではありません。確かに一定程度の倒壊率はあるかもしれませんが、それで日本の従来の家づくりが間違っていたなんていう人は誰もいません。

いつ来るかだれにも分からない地震に強い家ばかりを宣伝しているハウスビルダーは、別の意図があるのだと思います。

地震より間違いなく頻繁に来る脅威は何でしょうか?それは火事であり、台風であり、洪水などの浸水です。もうひとつ付け加えるとすれば、手抜き工事といえると思います。

地震に強い家を造ることは、今盛んに宣伝されているような特殊な対策を施さなければ出来ないことでしょうか?ある鉄骨プレファブメーカーの宣伝では、家自体を盛んに揺らして、○○回持ちましたといっていました。

そんなに地震は来ません。あれだけ大きく揺らして、しかも何度となく起こる土地なら、人間はバカではありません。まずそんな土地に家を建てるなんて考えるわけがない。活火山の火口の中にでも建てるのならまだしも、家を何かの機械と勘違いしているのでしょう。そのメーカーが家に対する考え方を表しているいい見本でもあります。

そんなメーカーを間違っても選ばないようにした方が、かえっていい選択になると思います。
(続く)
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by MUKUZAIKENKYU | 2006-05-25 20:04
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