木の家 家・住まいの精神編 6

家の目的とは何でしょうか?

 それなりの角度から見ると、その角度分の表現が出来そうですが、簡潔に言えば、そこに住む人の人生を支えることだと思います。

 人生、…健康、快適さ、人間関係、利便性、安全性、コスト、家族の繁栄等々、いろんな思いや願いが込められていると思います。

 家づくりの本質とは何か?と問い続けていくと、家族の健康や快適さ、そして家族やその友人知人とのコミュニケーションの場を創造することではないかと思います。

 そしてその家はその家が建つ地域の風土や気候に適応するのでなければならないと思います。単なる頑丈さや便利さだけを求めると、日本人の美しい心性である自然との関わりや調和を見失いかねません。

 人が十人いれば十人分の思いや考えがあります。それは突き詰めていくとほとんど似通ったものになるのですが、それでも個人的な志向が入れば、結果は全然違ったものが出来上がります。

 本当はそうなるはずですし、そうならなければならないはずです。
 ところが現実は、その反対で、どれもこれも似たような姿になります。多少の形が違っても、内装に使う材料は皆同じというケースが圧倒的に多いのです。

 マンションの戸建て住宅化とでもいいますか。一般的なマンションでは、タイプごとに内装は異なりますが、だからといって色こそ違え、壁クロスの質は全室共通、フロアにしても同様です。
 こういうケースがいわゆる戸建て住宅にも、当たり前のように踏襲されているのです。

 それは住まい手が選択できるだけの十分な情報を与えていないことが原因になっているからです。もちろんその住宅会社自体の無知、あるいはポリシーの低さに比例していることも多い。

 だから住まい手は、身近なところとか、安いからという理由で、自分の家づくりを安易に依頼すると、お金を浪費してしまうことになるのです。

 私が知っている限りでは、1500万円前後から2000万円までの予算で建てられた家のほとんどは、名前は公表できませんが、業界では有名な廉価品主体の建材メーカーの商品ばかりを使っています。

 工務店の名前やキャッチの内容は違っても、実際に使う木材や建材は、どれもこれも同じなのです。どうしてこうなるのでしょうか?
(次回に続く)
[PR]
by MUKUZAIKENKYU | 2006-08-08 15:55
<< 木の家 家・住まいの精神編 7 木の家 家・住まいの精神編 5 >>