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世界遺産登録の打算

 最近国内のあちこちで、世界遺産登録のための地域運動が見受けられます。

 その中には首を傾げざるを得ないものも多くあるようです。世界遺産としての価値を客観的に判断できないのか、それとも行政側の予算消化のための口実作りなのでしょうか?

 これまでの国内での世界遺産登録を果たした主なものは、法隆寺、屋久島、白神山地のブナ森林地帯、知床半島等です。

 この流れから推測すれば分かると思いますが、元○○銀山とか○○金山等が、どうしたら世界遺産としての価値があるのか、運動を推進する方には悪いが、とても普遍性を確認できる代物ではありません。

 二匹目の泥鰌を狙う心情は分からなくもないのですが、こういった活動は日本人の品性を貶めることになりかねません。

 一党独裁国家のような節操のない施策は、世界から眉間にしわを寄せられることはあっても、未来永劫尊敬を集めることはありえません。

 元を忘れては末は乱れるばかりです。

 全世界の過半数の評価として、人類に問いかける存在として、正もあり負もある文明・文化・自然を称揚するものでなければならないはずですが、国内のこうした地域運動のほとんどが、単なる観光資源のハク付け以外に意味がありません。

 そのため日本人の認識度=品性を問われることになりかねません。

 世界遺産を単なる観光資源としてしか認識できない人もいるかもしれませんが、そういった人の多くが「旅の恥はかき捨て」と言語道断な振る舞いをしても意に介さない「恥さらし」になりやすいことも覚えておいた方がいいでしょう。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-22 09:48 | 木 無垢材 自然
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