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木の家の基本 松2

潔さとは・・・。

 今メディアで話題になっている中で“朝青龍”と“事務所費計上”を取り上げてみます。

 朝青龍は、いじけきって仮「引きこもり」状態だそうです。まるで甘ったれた子どもを見ているようです。ショックを受けていじけても事態は改善できないくらいのことは誰にでも分かることです。

 親方はそんな指導もできないのでしょうか?ここは自分の立場を自覚して、公の場に出てきて相撲ファンに対してキッチリと謝罪と弁明を行うべきです。

 腹を切る覚悟をいつも持って生きること。逃げも隠れもしない、もし自分に非があれば迷惑をかけた相手に面と向かって心から詫びること。これは日本人の道徳観念=倫理です。

 多くの厚顔無恥な輩が、国や地方に限らず政治家?公議会議員(といった方が納得できます)に集中していますが、心を捨てた者には権威もお金も人のために世のために活かすことはできなくなります。

 国会議員の事務所費や政治活動費で、1円から領収書を添付することにうだうだと反発している輩がいます。

 こいつら、自分の給与は一銭も使いたくないといっているようなものです。費用として計上できれば腹が痛まないからというのであれば言語道断です。彼らの給与も政治活動費もすべて国民の税金で賄っていることを忘れた恥知らずです。

 毎日毎日を必死で生きている多くの国民は、こんな「公議会議員」をリストアップして、次の選挙で懲らしめてやらなければなりません。

 お金が絡む問題はとりわけ慎重に筋を通さなければ大問題に発展します。

 筋を通すことはとても大切です。

 でもこの世界、何でもかんでもきれいにスパッと割り切れるものばかりではありません。だからたとえ自分が損をしても、筋の通らないことは絶対にしないという行いは、自分の信用と名誉を重んじることにつながります。このことは筋を通す以上に大切なことです。

 そしてこのことは「公議会議員」ばかりでなく、商業を営むものにもまったく同様に当てはまることです。

 商業・商売では、税金からもらうものは一銭もありません。すべてお客さんからいただく対価以外に収入の道はありません。

 商流は生産元→発売元→販売元→お客さんといわれますが、お金の流れはその逆です。お金の流れこそが真実で、商売を営む者は勘違いしてはなりません。生産元と中間業者と呼ばれる業者にはこの勘違いが特に多いので肝に銘じておかなければならないと思います。

 本当の真実の流れはお客さん→販売元→発売元→生産元です。この逆はありません。

 お客さんが注文して、その製品が気に入ったからお金を支払う。販売元から生産元まではお客さんの要望にしっかり応えるものでなければ、一銭も手にしてはいけない。それぐらいの矜持を持って仕事を一所懸命やるから信用が蓄積され、やがて大きく評価されるのです。その逆もありません。
 
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 松 その2

 松は、前回でもご紹介したように、その木肌には実に優雅なものがあります。杉が柔和であれば、桧は気品といえるでしょう。

 北米産の米松にもその片鱗はありますが、国産の松と異なり、触れてみると分かるのですが、しっとり感がありません。これは樹脂の分布が異なるためだと思いますが、実際にはもっと根本的な誤解があるのです。

 実は北米産の「米松」と呼ばれている木は厳密には松ではないのです。本当はトガサワラという日本の木と同種で、マツ科には属していますが、いわゆる松のような木肌も香りも異なります。日本で盛んに利用されている理由としては、長尺材が取れるという利用価値に集約されます。

 紅松は北日本では取引が多いようですが、そのほとんどはロシアからの輸入品です。これは目が詰んでいて実に美しいものもありますが、ロシアは違法伐採や盗伐の要警戒地域ですので、安易な取引は控えた方がいいでしょう。

 欧州赤松という木がこの10年間で盛んに輸入されています。ヨーロピアンパインとかレッドパインと呼ばれ、一時期は目細の米松材の代わりに利用されていましたが、青変することが多く今では敬遠されているようです。

 松という木は、製材の仕方ひとつでいろんな杢目模様を演出できる面白い木です。他の木にも同様のことがいえますが、松は抜きん出ていると思います。

 また松特有の脂(やに)をうまく抜く乾燥を施すことで、建築用として幅広い用途が期待されます。脂抜きができていない松材は手が触れない梁や桁として利用するしかありませんが、ごみや埃で表面が汚れてしまうので、現し用には向きません。

 少し黄色身を帯びた白太の赤松は、日本画を鑑賞する趣を持っています。南九州と東北産の赤松は良い物が集中しているようです。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-08-08 10:10 | 木 無垢材 自然
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