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木の家の基本 バウビオロギー研究会セミナー

 9月1日建築学会 九州大会のエキビジジョン バウビオロギー研究会のセミナーがアクロス福岡で開催されました。

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 間近でバウビオロギー研究会のポリシーを知ることができました。

 彼らの考え方は、私が以前から考えてきたものと酷似しています。この体系的な展開は日本の建築についていろんな意味で、日本の建築の本来の素晴らしさを取り戻すきっかけになると思います。

 まだ建築家も知る人が少ないバウビオロギーですが、私のような木の専門家として、また「木の住まい案内人」として、日本の建築を追究すると、必然的に辿り着く世界です。

 久留米の建築家は、クライアントである施主さんから、この運動と実際の施工法を知ったといっていましたが、それほど今日的な建築家では建築が人間とその環境から離れつつあることに気づいていない方が増えているといえます。

 活動の一環として、日本各地の建築特性を見直すことをしていましたが、それはそれで建設的ですが、どうも総花的な説明に終始していたようです。情報としては質は高いといえますが、それをどう昇華するか、それがなければ、知識の見せびらかしでとどまってしまうでしょう。

 それと実際の建築現場では、それを設計した建築家のバウビオロギー的な想いはいまだ昇華できていないのではとも思いました。

 先祖帰り的な建築ではお話になりません。かといって単に健康建材ばかりを使っても、建築家独自の意匠性を高めることとは別次元の話です。

 戦前に日本で流行った「プロレタリア文学」を思い出しました。プロレタリア文学の信奉者は、北原白秋や森鴎外を敵視しました。階級意識から見ると、かの文学者たちが芸術性を追求することが理解できなかった経緯があります。

 何かしらそんな記憶風景が甦ってきました。

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 私たち研究会は、独自の視点と基準から選別した木を提供しています。これでいいということはありません。常に新たに本物を求め、全国にある国産材の中から“本物”と呼べる材をお届けしています。

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-09-03 08:00 | 木 無垢材 自然
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