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木の家の基本 “木”を知らずに何を建てるのだろう?

最近は警察の不祥事がまた増えてきました。

 でもその中身たるや、より低劣で下品になりつつあるようです。以前は交通事故の現場検証をいい加減に行い、でたらめな報告を上げて、被害者の不利になるような怠慢が見られましたが、最近報道されていることは、痴漢、ストーカー、セクハラ、パワハラのオンパレードの様相を呈しています。

 綱紀や士気といった次元ではなく、元々警察業務に不適格な者だったのではないかと思われる人間がいるということです。たしかにどこにでも同じようなことは発生しています。

 公務員でありながら、国民の金を横領したり、市民が窮状を訴えても知らん顔をしたりと、民間企業であれば、即刻懲戒免職と告訴されるようなことばかりです。

 彼らにとって見れば、民間企業と違って、お客様という存在がいません。民間企業は自社の製品を適正な値段が買ってくださるお客様がいなければ、たちまち倒産してしまいます。

 倒産やいわゆる出世や失脚がないためか、そしてどのように働いても一律にしか評価されないためなのか、彼らの仕事は眼前の仕事がすべてで、生身の相手がいない。想像力を必要としない仕事であるため、結果的に実に非生産的なことが蔓延しやすいようです。

 だからでしょうか、犯罪のレベルも、恥ずかしくなるような矮小で卑劣な内容が多くなるのかもしれません。

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 九州の杉

 九州は杉の出荷量では上位3位を占めた杉王国です。

 95年から杉は利回りがゼロになり、その後はマイナスを更新し続けています。だから九州の杉の産地がとりわけ疲弊するのは自明の理です。

 でもそういった経済的な事情とは別に、九州の杉には素晴らしい種類の木が多いことも事実です。そのことについて数回にわたってご紹介していきたいと思います。

 まず九州圏内で、生産地として最も有名なのは、飫肥杉、小国杉、日田杉の3種類が上げられると思います。他にも侮りがたいものとして、八女杉があります。
 綾杉という種類もありますが、これは産地を指していませんが、固定のファンを持つ独特の木です。

 これらの木は各産地でいろいろ品種改良され、より建築に適した材として育てられています。

 宮崎では海外に輸出しています。大分にとっては、結構なお客さんは静岡県です。天竜杉の産地なのですが、一般材は大分県産材が多く利用されているようです。熊本は独特の経済圏を持っていて、長年杉材だけの建築文化が確立され、瞠目に値する手作業による建築技術を築き上げていると思います。

 次回からひとつひとつ検証していきます。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-09-11 12:12 | 木の家 国産材 無垢材
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