上記の写真は、ロンドンの日本料理店で使用された、日本の杉壁材です。
ご覧の通り、浮造り仕上げ(凹凸)になっていて、シダー色に塗装しています。これはトイレのドアと壁が一体になっていて、トイレとは思えないどこまでも上品で、かつ颯爽とした雰囲気に満ちています。(設計 隈 研吾氏)
この壁材は、建築家のたっての要望もあり、幅175㎜で、ほとんど節のない仕上げ(上小無節)の板です。産地は高級材を大量に注文されて、選別に苦労したといっていました。
でも建築家によって、木は活かすこともできれば、殺してしまうこともあります。とはいっても、普通のルートからでは、住まい手の方が欲しいといっても、まず入手することは不可能でしょう。
良い家に住みたいとお考えであれば、思慮深い建築家の扉を叩くことが大前提になります。インターネットが圧倒的な情報手段になっている現在、気楽だからと思って、近所の工務店や知り合いに声をかける方法が、いかに危険な選択方法か認知されつつあります。
それでもネットを自由に駆使できる世代と家をお探しの世代とが、まだ十分にマッチしていないのが現状です。
だから今でも大金をどぶに捨てる施主さんが後を絶ちません。残念なことです。
私たちのような“木の住まい案内人”に訊ねていただければ、あなたの想いを実現してくれる建築家を紹介できます。“転ばぬ先の杖”というわけです。
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