4月18日以来の投稿になりました。
最初の新製品は、昨年の12月に販売を開始しました。それから人との縁あって、もういっちょ出すことになりました。
九州産の杉だけで作った木パネル
ジャポニカパネル @copylight
新建築基準法という現場を知らない悪法は、今でも建築業者に強烈なダメージを与え続けています。ついに99年の大不況時での倒産件数を上回ってしまいました。
ゲイン(私の会社名)は、国産無垢材に想いを持ち、より良い製品をお届けするために、いわゆる業界の商流や流通に組することなく、独自の流通を構築してきました。
今回のジャポニカパネルは、芯部分が24ミリ厚の杉製構造用合板で、両面を4ミリ厚の杉幅接ぎ板で構成している多目的パネルです。
はっきりいって、構造用合板を使用することは、ゲインのポリシーではありませんでした。
しかしこの法律ができて、許認可制度のハードルが高くなり、認定製品でないと、スムーズに家を建てられない事態が多発しています。
たとえば二階の踏み天井には、40ミリ厚の杉板を張れば、床の剛性が増すので、火打梁等の設置が不要になるのですが、今後は認定されていない製品を使うことが困難なため、経験的に十分にクリアできていても、数値的な証明がないと認可されないということが危惧されているのです。
この製品だと、床の剛性や壁倍率は、一発でクリアできます。しかも見た目と手触りは杉そのもので、調湿性能や蓄熱性を失うことなく利用できるので、あえて採用しました。
三層パネルという製品があります。これも厚さ10ミリあるいは12ミリの厚さの単板を利用している製品です。
ジャポニカパネルは、芯のプライが単板ではなく、構造用合板であるところが特徴で、構造用として認可されているので、どこにでも安心して使用できる点が魅力的といえます。
床の場合はネダなどの下地材が不要。壁なら筋交が不要。しかも板倉造りのように施工して、工期も短縮できるため、実に重宝な製品と思います。