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如何なる想いも、現実と具体性から離れては無意味!

 今週は、先週に引き続き、いろんな方々と出会いがありました。

 ゲインは“国産無垢材のゲイン”として、専門的な事業を行っています。

 “日本の住まいを良くする無垢材研究会”は、ピンからキリまである国産材の中から、生産者のコンセプトがしっかりとしていて、それが技術力に十分に反映され、原木から加工製品までの品質管理が透明で、しかもリピートオーダーにちゃんと対応できるメーカーとだけタイアップしています。

 良材を出せても、あくまで一過性で、リピートに応えられない製材所がほとんどで、いまだに生材を平気で出荷している製材所もあります。

 またどんなに厳選していても、自然の素材である無垢材は、ごくまれに現場で「暴れる」ことがあります。現場での施工業者や管理者の質によって、暴れるはずのない無垢材が暴れることもあります。

 これらはすべて、コンセプトの低さと無知を原因としています。

 それは業界の上下関係にどっぷり浸かり、自分たちが取り扱う商品ではなく、それを注文してくれる元請の意向ばかりを気にするヒラメ業者によって、あるいはまた自社の利益を最優先して、買主であろうと、仕入先であろうと、相手を負かすことにしか関心がないカセキ業者によって、まさに業界の癌のように浸透しています。

 こういった業者には、現場の対応は元より、設計事務所や施主に対するインフォームドコンセントをしないばかりか、すべてがやりっ放しの売りっ放しです。
 クレームの原因の90%が、この肝心要の事前説明と案内を怠ったことから発生しています。

 成長するメーカーや販売・施工業者は、成長の原点が現場にあることを知っています。現場に発生する問題点を、ひとつひとつ丁寧に解決していく姿勢は、その会社の信頼を高めるだけでなく、技術的にも、人間的にも成長させます。現場は成長資源の宝の山です。

 でもそれは、事前に目標とするコンセプトを持っていることが絶対不可欠になります。これがないと、単に次元の低いクレーム処理に追われるだけで、いつまでも同じたらいの中を右往左往するばかりで一生を終ってしまうでしょう。

 さらに成長し、向上する会社は、内部はもちろん、外部の企業との協力体制がしっかりと構築されている点が共通しています。

 詐欺的な会社や自滅する会社は、一旦問題が発生すると、社長や上層部が音頭をとって、内部的には、まず犯人探しを始めます。外部的には仕入先や販売先のせいにして、社内でひとしきり罵って、問題の「怪決(かいけつ)」を強行します。

 そんな会社で働く社員は、根本から間違った習慣を植え付けられてしまうため、世渡りは上手くなっても、技術はおろか正しい商品知識さえ持つことができなくなってしまいます。そしていよいよ内弁慶に陥って、現場を失ってしまいます。

 現場を失って、すなわち売上や顧客が激減しても、景気のせいにしたり、協力業者のせいにするばかりで、自社の足元を見ようとしないために、時代や心ある顧客から見捨てられることになります。

 企業は自己保身の砦ではありません。また自社のポリシーやコンセプトを持ってはいても、それを押し付ける権利は一欠けらも持っていない存在です。

 その企業の真価を世に問い、また認められ、いろんな要請に応えながら、貢献して、初めて成立する組織です。顧客から必要とされること、その結果感謝されること、その循環の中から成長がはじめて得られるのだと思います。

 面従腹背という言葉がありますが、企業単位では、その協力企業に対して、単なる利用対象のような扱い方をしては、当然長続きはしません。同じ企業活動をしている関係上、ことの真偽やいい加減な対応には敏感に相手の本性を嗅ぎ取ってしまうからです。

 同じような打算尽くしで付き合うなら、そういった業界と業者同士でもたれ合えばいいと思います。しかし高いコンセプトを持ち、本物を顧客に提供することを目的とし、自身もそのために本物になることを目指すならば、こういった愚昧な打算は通用しません。

 すべては現実にあり、その中から自身の成長の糧を見出し、ひとつひとつ丁寧に消化(昇華)すること。その中に真実があり、真に多くの方々から望まれる具体性、すなわち企業活動、販売活動が反映されるのではないでしょうか?
by MUKUZAIKENKYU | 2008-05-24 11:12 | コラム 政治・経済・社会
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