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本物に育つきっかけ

木の案内舎ゲインのゴトウです。

 今朝は花曇、天気は仕方ありませんが、黄砂に往生します。乗用車は、その都度洗っても、次の日には細かい砂を被っていて、どうにもなりません。

 しかもこの黄砂、20年以上前のと比べて、限りなく白い砂ではなく、黄褐色に変色しています。つまり汚れている。汚染されているのです。

 成長著しい中国の各地の工場から排出されている煤煙が、偏西風に乗って、黄砂と混じって日本国内に舞い落ちてきている。単に汚染されているだけではありません。

 日本は戦後多くの公害問題に直面してきました。日本人は、化学工場が排出する煤煙が、人間も含めてすべての生物に、どれほど深刻な悪影響を及ぼすかを知っています。公害問題が発生して50年以上経過してもなお解決できていないのが現状です。

 その公害物質が、黄砂に混じって、国内からではなく、海外の中国から持ち込まれている。偏西風が偏東風にでもならないかぎり、この解決は不可能に近い。日本の森林がSilverwalt化しないように、新たな考案が必要な時期に来たようです。

 
 昨日は現在進行中の床に使用する塗料について、建築家のYさんと打合せ。次の訪問先のYaさんとも、同様の打合せでした。

 ゲインでは、これまでは無垢の床材には、油性塗料では「桐油」という油性塗料を推薦し、また使用してきました。成分は、シナ桐の抽出油脂、溶剤としてイソパラフィン、乾燥促進剤としては無鉛ドライヤーが化合されています。

 もちろんシックハウス対策済みの4☆のお墨付きなので、国内のどこでも「安心」して利用できる製品ではあります。

 でも法律上認可されているからといって、安易に利用して良いものでしょうか?これまでの公害問題のことを思い起こすと、それこそ法律による規制なんてのは、すべて後手後手で、かなりの深刻な被害が発生しないと立ち上がらない性質のものです。

 だからゲインは、あえて自分自身の目と良心に従って、本当に皆さんにお奨めできるかどうか、必ず検証します。無知ほど悲しく、情けないものはないからです。売れるから、安いから、法律で認められているからという理由なんて、ただのこじ付けでしかありません。

 ゲインでは、3月から取扱塗料を一分野拡げました。

ドイツ・ブレーマー社製の自然塗料および接着剤、そして木蝋ワックスです。無垢材に適するだけでなく、人の健康を損なわない、またリーズナブルな価格でもあります。もっと大きな動機は、この木蝋ワックスが日本オリジナルであることです。

 蝋は、訳すとパラフィン。木蝋は100%植物性の塗料であるのに対して、イソパラフィンは石油系化学物質です。すでにドイツでは、ある大きな動きが出ています。日本では、いまだに大手化学会社が、その事実を隠匿しているため問題化していません。

 でもゲインでは、あえて自主規格としてイソパラフィンが化合された塗料は取り扱わないことにしました。ユーザーさんがそれでもいいからと仰るのであれば、販売しないわけには行きませんが、真実を前もってお伝えした上でが条件になります。

 化学製品を目の敵にしているわけではありませんが、人間やそのほかの生物に、どのような影響を及ぼすか、十分に検証された上で、市場に出される物ばかりではないということを知っておいた方が利口というものでしょう。

 健康被害は、少なくても自分からは発生させない、流通させない、他者からも受けないという視点。

 そしてゲインの提供している無垢の木の製品が、生活の豊かさにつながるように、しっかりと考え抜いたものであること。日本人の美しい心の流れを、時間軸からの視点を持って、ひとつひとつ形にしていければと考えています。

 ただの国産材とか産地の木とか、山と町をつなぐとか、ちょっと耳障りのいい言葉を売りにしている材木販売会社は、けっこうな数ありますが、果たしてその想いは、バケツの底並ではないか・・・

 昨日打合せを行った建築家のお二人も、介護や福祉に高い見識をお持ちの方々です。そしてゲインのコンセプトとポリシーに共鳴していていただいています。

 これからも、今日も、少しずつではありますが、確実に美しい想いの波を起していきます。


 ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/
by MUKUZAIKENKYU | 2009-03-19 10:48 | 成功と裕福
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