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九州圏内で、秀逸な桧を探しています

木の案内舎ゲインのゴトウです。



 あれを見よ 深山の桜咲きにけり

       真心尽くせ 人知らずとも          松原泰道(南無の会会長)


 あるメルマガから拝借しました。・・・含蓄のある言葉です。


 
 今朝は穏やかな朝焼けでした。起床後はルーティンをこなし、昨日のアカを振り払って、今日という一日に念を込めて、行動開始です。

 昨日は、ありがたいことながら、相変わらずの受注処理と段取りに明け暮れました。最後のお仕事は、八幡東区のS建築設計を訪ねました。戸畑区のS邸工事の打合せでした。

 月曜に現説があり、その後数社から問合せが来ました。その対応を丁寧にしていると、瞬く間に時間が経過して、気がつくと、すでに午後3時・・・またしても訪問活動は順延でした。

 そのため急遽予定を変更して、先週からW大工さんから頼まれていた積算と見積作業に着手しました。家一戸分の全リフォームですので、約90分で完了。本日、提出予定です。


 私の場合、動かないと強烈なストレスが見る見る溜まってしまいます。エネルギーが有り余っているのかもしれません。

 「精力善用」という言葉がありますが、余剰エネルギーは善用するというより、贈与することが大切です。力を失いかけている人に、私の有り余ったエネルギーを与えることで、そのエネルギーは永遠に循環していきます。人間において、エネルギー保存の法則は、意志の力があって、初めて活かせます。

 でも昨日の積算で問合せをした木の産地ですが、日に日に衰退していることを実感しました。

 皆一様に元気がない。宮崎のM木材は、開き直って3流品をバカ高で売ろうとしているし、他のところは良心的な価格を維持していたけど、将来性が見込めないからという理由で、一代で廃業する予定だとか・・・

 豊かな知識と経験、それに応じた技術力を持った製材所が困窮し、詐欺まがいの製材所が生き残っていく。この世に正義はないのか、と思わず歯軋りしてしまいます。

 10数年前にも実感したことですが、九州に限らず、日本は杉とヒノキが中心の産地が多く、そのためか産地表示によるブランド化された製品が、数多く市場に出回っています。

 でもブランド化したからといって、その製品が本当に上質とは限りません。確かに良木の産地であっても、作り手である林業家と製材所、それに売り手がバランスよくワークシェアができていないと、ユーザー様には良い製品が届くことがありません。

 供給量が多いほど、質が向上することは間違いありませんが、同時にまがい物を混入させる悪質な業者も増えてきます。関西のある業者は、社長自ら、そんなことは当たり前と開き直って、クレームが発生しても、一切対応しません。そのため産地には良い意味の緊張感が失われて、品質が日に日に落ちてしまっています。

 さらに悪いことに、表の顔と異なり、本音のブローカー根性が、売り手だけでなく、産地にまで浸透してしまったため、その質的な劣化に、誰も気がつかない。

 ここ九州ではスギは腐るほど大量に生産されていますが、桧が不足しています。もちろん桧もある程度の量は生産されていることは知っていますが、フローリング等に立派に使用できる良品がほとんど見当たりません。

 間伐材に毛が生えたような小さな節だらけの製品ではだめです。節があっても良いのですが、やたらに埋め木を施しているのは考えものでしょう。

 やはり木は美しくないといけません。木だから良いなんてのは、向上心のない人間のいう言い訳でしかありません。

 桧の産地として有名なのは、岡山から名古屋に至る一帯で、美作・吉野・東濃・尾鷲・木曽が、とりわけ有名です。九州で、桧の産地と呼べるところはありません。九州では、宮崎県発祥の飫肥杉がどこにいっても植林されています。宮崎ブランドとは無縁の木になっているのが現状です。

 関東や関西の人にとっては、珍しいのかもしれません。それにつけ込んだ商売をしている業者もいるぐらいですが、九州では空気のような存在です。

 しかしながら桧が、そういった産地と比べると、相当に出遅れています。行政の失敗もありますが、九州の桧の良さを知っている者ならば、何とかして復興させたいと思うはずです。

 このままでは、植林して成長させる期間とコストを考えると、上記の五大産地に収斂されてしまうのは目に見えています。九州の桧が、二流品扱いされないように、ホンモノといえる製品を創出しなければなりません。

 
 良い木をお届けするには、毎日の向上心に応じた真剣な取り組みと同時に、そういったネガティヴな情報も知っておかなければなりません。建築家やユーザーさんが、見た目だけで騙されないように、情報と知識で武装することは、ゲインの使命の一環でもあります。


ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/
by MUKUZAIKENKYU | 2009-04-08 10:54 | 木 無垢材 自然
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