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2009年 08月 31日 ( 1 )

廃れさせてはならない日本の建築文化

木の住まい取扱説明書 木の輝きはリッチの源!

日本の住まいを良くする無垢材研究会   木の案内舎ゲインのゴトウです



 昨日は、期日前投票を済ませておいたので、ゆっくり近くの山を歩くことができました。


 花尾山という、昔城が建っていた丘ぐらいの高さの山ですが、今回は、その南側にある河頭山を登りました。そこの南側には、どのくらいの種類の樹があるか確かめに行きました。


 多かったのは、樟、椎、タモ、針葉樹は杉と桧が少しある程度で、ほとんどが広葉樹でした。その中でも、樟の大木が多かった。


 およそ200年以上の樹齢と思われる樟の横には、巨岩がごろごろと寝そべっている場所があります。長径5mは小さい方です。中でも、『忠孝』と刻まれた石碑は、こんな自然の中からでは、異様な大きさを誇示していました。

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 この碑は、玄洋社の創設者である頭山満翁が揮毫したものでした。


 この一帯にある巨岩の群れは、昔石切り場があったということです。花尾城の石垣に利用されていたのかもしれません。城郭を支え、いざというときには武器ともなり、また兵糧の倉庫にもなる。


 盛者必衰、会者定離、古人の遺志が形となって、今でも語りかけてくるような森でした。



 台風が関東地方に接近しています。この数年間、台風の発生位置が、かなり北に移動しています。以前はフィリピン沖が発生の巣でしたが、海水温と海流が異変を起しているようです。


 この異変は、ただの数年置きの振動幅なのか、歳差の増幅とそれに伴う地磁気の変化なのか、・・・いずれにしても豪雨が増加する一途の日本の気候は、近いうちに亜熱帯地域に取り込まれるのは間違いないでしょう。



 そう考えると、今の日本の建築から、確実に駆逐されつつある日本文化を見直す必要があるようです。



 一部大手の鉄骨プレハブ住宅メーカーによって、またそんな大手の尻馬に乗った地方の住宅メーカーによって、失われつつある有効かつ美しき伝統、それは瓦であり、塗り壁であり、真壁(柱を室内に露出させる壁作り)です。


 瓦の代わりに、カラー塗装した石綿板や鉄板を。塗り壁の代わりに、石油系のビニール紙を。真壁の代わりに、大壁(柱を壁の中に隠して、室内の壁をフラット化する)を。


 これらの工法や材料が優先される具体的な根拠の中には、そこに住む人やペット、生物の健康とは真反対の動機があります。つまり作り手側の一方的な動機が、こういった変化=この場合は退化を作り出してしまいました。


 すべてが作り手のためのコストダウン(住まい手のではありません)です。


 どんな製品も、手作りや生産量に限界があると、コストはそれなりにかかるものですが、それを工場での大量生産によるコストダウンが優先されたため、日本の家づくりは、大量生産品のゴミ溜め装置に成り下がってしまった。


 小屋裏は高温となり、室内は湿気でベタベタ、壁は病院の壁のように、よりのっぺらぼうになってしまった。これじゃまずいので、家電メーカーがエアコンを大量生産して、一部屋一台の設備過剰住宅を「おすすめ」することに。


 こういった流れは、日本の建築文化の衰退と同時に、智慧のない住まい、浪費とCO2排出住まいばかりを推進してしまった。



 現行の建築基準法は、100年の計の真反対を地でいっているグロテスクな法律です。法律が、日本独特の文化を滅ぼすのでは、まさに亡国の計といわざるを得ません。



 昨日の2009年8月30日から、日本と日本国民は、新たな歴史の開幕に立ち会いました。日本人が、自分自身で考え、意志の表明としての投票を、大きな力と成らしめた日です。


 戦前の軍国主義と全体主義、敗戦後の移植された「日本人を滅ぼすための」似非民主社会、これまでの政治との決別を経て、日本人自身で考えて、国際社会に相応しい日本人のための政治と社会インフラを構築していかなければなりません。


 本当の意味での、日本の民主主義社会を造っていかなくてはなりません。



ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/
by MUKUZAIKENKYU | 2009-08-31 16:58 | 木の家 国産材 無垢材