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木と土

 光市母子殺人事件の報道が昨日まで溢れていました。

 裁判所の常識は世間の非常識!それとも弁護士稼業は森は絶対に見ないで木だけを見る仕事のようで、今回の裁判「劇」では、弁護士が自分の手で弁護士の品格を失墜させました。

 登山家のヒラリーは「そこに山があるから」山に登り、カミュの小説異邦人では殺人を犯した犯人は「太陽が暑かったから」という理由で人を殺しました。

 今ではカミュの不条理は日常茶飯事になりつつあります。日本だけの現象なのか分かりませんが、俯瞰してみると、日本人同士が他人同士だけでなく、血を分けた者同士で殺し合っているような殺伐たる光景が目に飛び込んできます。

 こんな日本に誰がしたと問いただしたくなりますが、残念ながらその相手が見つかりません。最近宗教じみた格好で教育を見直す動きがありますが、はっきり言って宗教は制度としてであっても、人を救済できません。

 フランスでも英国、米国などでも、犯罪の発生率は日本以上です。一人ひとりの人間の心性を決定する最も繊細な時期と場は、幼年期であり家庭です。
 学校が最初の社会学習という人もいますが、とんでもない勘違いです。最初の社会教育であり、人同士の絆を学ばせる根幹は家庭にあります。

 家庭教育に無頓着な父母や教師が多すぎるのは、学校教育で本来得られる効果をとことん去勢してしまうのです。

 光市の被告人は法廷を完全に侮辱しています。弁護士が死刑反対論者であろうと、ケースが悪すぎます。被告人に入れ知恵した狡猾なスタンドプレーばかりが目立って、犯罪ということを、罪と罰という厳粛な場をあざ笑うかのような振る舞いでした。

 常識を持つ人間ならば、こんな恥ずかしい自己弁護などできません。「俺は非常識なのだ。いやそれ以上に極悪人だ。おまえらなんかに裁かれてたまるか!」と毒づいている腹の中が透けて見えました。


 さて『木と土』
 今日は満月です。地磁気がもっとも不安定で、生命活動も活発になりますが、ストレスがたまりやすい状態にあります。人間ならば情緒不安定、生物ならば虫などの害虫がつきやすい時期です。伐採には最も向かない時といえるでしょう。

 もっとも今の梅雨時季の木は、最も水分を多く含んでいます。こんな時季に伐採すると、木の乾燥は遅く、また乾燥しても木の質は安定せずに、良材はほとんど取れないといっても過言ではないでしょう。

 土については専門ではありませんが、土の質はその栄養価(窒素や炭素含有量だけでなく)で測るだけでなく、含水率からも検討する必要があると思います。

 土の上に木が生長する以上、土の状態で木の性質の半分が決まると思います。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-30 09:15

木の家と健康

木の家は、木造住宅ではありません。

 木造住宅は、構造材に木を使っているだけで、住まい手の生活に木の恩恵をもたらすことはありません。木が単なるマテリアルとしか位置づけされていない場合は、その住宅は鉄骨プレハブや2×4住宅と変るものがありません。

 木の家は木の特性を最大限活かして、住まい手の精神的肉体的な生活をサポートすることが前提になります。

 でも一部の間違ったグループが「健康創造住宅」なるふれ込みで「木造住宅」を宣伝していましたが、これは誇大広告と思います。

 木の家はたしかに素晴らしいものです。そこに住む人の心身を癒す場となります。しかし「健康創造」となると話が違います。木の家といっても、薬ではありませんし、病弱な人を健康にすることはありません。

 健康とは人の状態を指す言葉です。それを創造するのは、ほかならぬその人自身であって、家ではありません。ましてや木の家ではなく、木造住宅に毛が生えた程度の、申し訳程度に梁を見せただけの家などでは何をかいわんやです。

 宣伝も結構ですが、木の家の本当の素晴らしさを伝えることは、見識のある節操をなくしてはならないと思います。

 不健康な生活をしている人がどんなに立派な木の家に住んでも健康にはなれません。病気の人を治すこともできません。

 木の家の真骨頂は心身の安定効果であり、和みとか癒し等の言葉で表現されますが、それをより確実に伝えることができるのは、木の特徴をしっかりと踏まえた腕の良い建築家による家づくりです。

 私が知る限り、地域ビルダーの中には良い線まで行っていながら、最後の一歩で手を抜いて家の格を落としてしまっているところが多いようです。
 なかには盛んに「木の家」と宣伝しておきながら、実際に建てているものは木の常識さえ知らないのではないかと愕然とするようなビルダーもたくさんいました。

 おそらく知識と思い込みがごちゃ混ぜになって、誇大表現になってしまっているのではないかと思います。分を“弁えた(わきまえた)”家には、おのずと品格が備わっています。

 当ブログを定期的にごらんいただいている方には、そんな宣伝文句にだまされることはまずないと思いますが、どんなに独創的なものでも、常識というベースがなければ、中身の空ろなものしかできません。

 ウサギがライオンに生まれ変わることはありません。木造住宅も木の家には逆立ちしてもなれません。常識がなければ、すべては雑音のようなひとコマでしかなく、どんな想いも独創ではなく、陳腐になってしまうのです。

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-29 14:51

『木の家』を手に入れるためにも厚生費を考えましょう

 最近報道されている内容ですが、社会保険庁が厚生年金や国民保険の積立金からグリンピア事業に投資した金額は1950億円。
 昨年までにすべての施設を閉鎖しましたが、その売却額は48億円。投資は目減り率99.75%という驚愕の結果になりました。

 ????
 国民から強制的に徴収したお金ですよ。しかもこの庁に所属する官僚や職員たちにとって、全国に造った施設に、一泊3000円以下で利用できた、まさに役人のための厚生施設でした。
 挙句の果てに1万円のものなら25円で売り飛ばして(捨てて)おいて、誰も責任を問われない!・・・絶句モンです。


 普通に考えれば、こいつらただの泥棒よりまだたちが悪い。昆虫で謂えば、まさにダニです。

 今回の年金問題の処理のために、臨時職員を大幅に増やそうとしていますが、そもそも普段からまともに仕事をせず、国民から預かったお金の流用にしか関心がなかったためか、実際の地味な仕事は他人任せだったと白状しているようなものです。

 この問題では、官僚職員すべてが襟を正し、必死の努力をしなければならないと自覚すべきところですが、またしても臨時職員を雇って処理しようとしています。そこで支払われる給与は、もちろん年金積立金からも拠出されるのです。

 どう思いますか?
by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-28 09:20

木の優劣

日本の気候 モンスーン型

 日本は海外と比べて比較的四季がはっきりした地域です。だから日本の文化は、この四季を愛で、また自然への敬愛の情の深い人間性を持っています。

 それは住衣食のあり方に顕著に表現され、また利用されてきました。

 食は旬の山海に求められます。衣は着物。住は湿気を溜めない仕組みが随所にあります。

 日本人の感受性を失っては、これまでの永い永い日本人としての歴史あるいは遺伝子を去勢することにつながります。

 自然も同様です。モンスーン型気候とアジア独特の土壌ともいえるシロアリ対策は避けて通れません。この気候と土壌に適応することが、日本で建てる家の発想の原点にならなければならないと思います。

 四季や土壌に敵対する家を建てるならば、日本独特の家造りではなく、プラモデルや電化製品と同じになってしまいます。季節感のない家に、日本的情緒を育むことはできません。

 泉谷しげるの『春夏秋冬』を思い出します。

 ある意味で日本の気候と土壌は、欧米のそれとは比べ物にならないほど過酷です。寒いだけが気候の厳しさではありません。

 日本の自然は大変美しい面がありますが、実際には非常にたくましい生命でもあります。

 日本の木(国産材)は、高温多湿と台風という気候に耐え、シロアリなどの害虫に抗する力を持っています。海外の木には、ほんの一部を除いてそんな特徴も力もありません。

 日本に積極的に輸入されているいわゆる一般建築材のほとんどがシロアリの餌食になっています。以前は北米から輸入された「米栂」で、最近では北欧周辺から輸入されている「ホワイトウッド」です。

 以前耐震偽装事件で「経済設計」という言葉が使われていましたが、こういう材料を使って建てる家は「経済家屋」と呼ぶのがふさわしいでしょう。

 ましてや耐久性の実証もない「集成材」の材料にホワイトウッドを使って、しかも家の骨格である構造材に利用することは、本末転倒・無知蒙昧・厚顔無恥と断言せざるを得ません。

 なぜならそのすべてのしわ寄せは、そこに住む住まい手が被ることになるのです。建てた方は、あるいはそんな材料を支給した方は、無知と無見識の基に作られた未熟な法律に守られて、何の責任も問われることがないのです。

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-27 09:19 | 木 無垢材 自然

林業の将来性について

 先月農林水産大臣が自殺しました。その直後に「特森協」が解散しました。
 そして緑資源機構が解体されることになりました。

 このことは何を示唆しているのでしょうか?

 この30年間国産材の価格はまったく値上がりしていません。

 全国の林産地は確実に荒廃しつつあります。有数の産地である宮崎や熊本県では、皆伐した後植林をせず放置されたままの山が増加の一途を辿っています。

 10年前から、これからは乾燥材が前提の時代になるので、早目に手を打たないと時代に取り残されることになると警告していたにもかかわらず、ほとんどの業者が真に受けませんでした。

 でも危機感を感じて地道に自力で製品の質の向上を目指して頑張ってきたところもありました。その他の業者は「親方日の丸」で、官庁に依存するだけで何もしてこなかった。

 官僚が悪いといってしまうわけにはいきません。官僚を当てにしてぶら下がってきた業者や組合にも問題があります。だから談合や贈収賄が蔓延することになるのです。

 一部に「地産地消」の名を借りて、官庁を動かして、地域内の建築には「県産材」を使わせるような動きがあります。実際に公共工事などでは、こういった縛りが顕著になり始めています。

 これは果たして良い方向に向いているのでしょうか?

 いくら縛りを入れても、その肝心の産地に生産能力上の限界があれば、どう対処できるのでしょうか?結局名前だけを借りて、他の産地から、あるいは海外から材料を入れて賄うことになります。

 その結果、またしても中間業者が増えるだけで、国内の林業や製品向上には結びつかないことになります。本質を見ないことを軽薄浮薄といいます。
 
 「地産地消」では中間業者がある程度抜けるため、価格を抑えることができるはずですが、実際の建築現場では何も反映されていません。どうしてでしょうか?
 工務店の利益として吸収されているからです。

 物流と商流の抜本的な構造転換を図らない限り、一部の業者に利益が集まるだけで、消費者である住まい手の利益に何ひとつ還元されません。
 そして一番大切な質の向上には何の効果もないのです。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-26 09:07 | 材木・建築業界

IHクッキングヒーターについて

IHクッキングヒーター、正式にはIHはinduction heating。誘導加熱です。

 だからIHクッキングヒーターを日本語として正しい表現に訂正すると、誘導加熱式調理器になります。

 ここでいう誘導とは「電磁誘導」という意味で、コイルに交流電気を通した際に発生する電磁場を利用して、伝導体で電気抵抗のある鉄などを加熱するわけです。

 多くのメーカーは安全や清潔、ローコストを特徴として宣伝していますが、あくまでメーカー側の視点ですので、鵜呑みにしない方が利口でしょう。この調理器は20種類以上のメーカーから販売されていますが、その性能はバラバラです。

 全体的に共通している点をいうと、そのほとんどの製品が、WHOの電磁波の国際安全基準から大きく逸脱しているということです。基準の16倍から200倍まであります。倍率が大きくなればなるほど、開発途上国で作らせた製品ではないかと思います。

 なぜか?技術水準と生産現場の管理状態がどうしても劣悪だからです。
 自動車メーカーなどは自国の生産システムをハードもろともプラントしているため、そういった懸念はありませんが、こういった電化製品は、衣類などと同様にほとんどがアジア諸国で丸投げ生産されていることが多いため、十分な注意が必要です。

 鉛混入食品や残留農薬付農産物、・・・。

 中国やフィリピンでは、鉛や水銀を素手で扱っている工場が五万とあります。日本でもかつて水俣病を初めとする多くの公害を経験しました。
 上のような国ではすでに公害が確実に進行しているはずです。あまり報道されないのは、かつて水俣病が一企業による公害であることが判明するまでは、一地域の風土病・奇病のように扱われていました。おそらく同じような判断で、いまだ明白な問題になっていないのでしょう。

 そういった劣悪な環境下で作られた製品を買って使うことは、その国での病人を増やすのに一役買っていることになりかねません。これを破滅(収奪)の資本主義的越境連鎖とでもいうのでしょうか?

 生産手段を持たない者(国)は、生産手段を持つ者(国)から収奪あるいは搾取されざるを得ないのが資本主義社会の法則です。
 両者が良い関係にあるときは提供とか提携・協力として表現されますが、悪くなると搾取(ピンはね)とか私的独占といわれます。

 そしてもうひとつの問題があります。二酸化炭素の発生率です。

 このIHクッキングヒーターは、ガスコンロと比較して、1.4倍の二酸化炭素を発生させています。強烈な電磁波は、その放射によって周囲の環境を陽イオン(俗にプラスイオン)化してしまうということです。

 ガスコンロはIHクッキングヒーターと比べて熱効率が劣り、また水蒸気を発生させますが、IHクッキングヒーターが普及すれば、室内を基点とした地球温暖化を促進する厄介な代物であることは間違いありません。

 陰イオン(俗称マイナスイオン)で満たされた森林浴のような環境が人間を含めた生物にはとても良い影響を及ぼしますが、このIHクッキングヒーターはキッチンを中心にプラスイオンを発生させるのです。これが反自然・反環境といわれる原因です。

 地球温暖化阻止が叫ばれているにもかかわらず、どうしてこんな製品が生まれ、堂々と宣伝されているのかと考え込んでしまいます。

 国際安全基準を無視し、人体への影響を軽んじ、さらに自然環境への影響も配慮しないで、単なる便利さや見た目の良さだけで製品を作ったり販売するメーカーや販売店は、その規模の大小に関わらず、無思慮無定見といわざるを得ません。

 さらにもうひとつ。ガスコンロを使用することで火事が発生する場合は、ほとんどが油の引火が原因になっています。IHクッキングヒーターが普及することで、その原因による火災は減少傾向にありますが、ところがそれにもまして漏電による火災が増加傾向にあるのです。
 どう考えても、簡単に安全などとはいえませんね。

 電磁波による障害は、神経系統や血液関係に集中して発生しています。5㎜ガウス以上の電磁波を恒常的に浴び続けると、がんの発生率が飛躍的に伸びることも実証されています。
 プラスイオン環境にいると、体調不良が顕著になります。ストレスを吸い込んでいるようなものだからです。

 そして漏電の危険性が高まります。目には見えにくいのですが、リフォームの際に電気容量やコンセントの再調整をせずに導入する方が多いようです。きわめて危険ですので、メーカーではなく、信頼できる専門店に訪ねておいた方がいいでしょう。

 
by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-25 12:06

オール電化の功罪 日本はどうしてなのか?

オール電化!猫も杓子もオール電化!

 電力会社と電機メーカー主導で、訳が分かっている者から分かってない者まで、宣伝効果に追従して、二匹目のどじょうを狙って、大小零細こぞって「オール電化」を謳っています。

 こういう現象で、一番儲けるのは、仕掛けの本人である電力会社と電機メーカーだけです。心ある建築業者や住宅会社は、ことの本質を見極め、より慎重に対応する必要があります。多くの中小零細ビルダーは、彼らを儲けさせるだけで、求める見返りはほとんどないのが事実なのです。

 最近は住宅の高気密化が進行して、そのままでは文字通りペットボトルの中で、空気が換気することなく、多くの不純物質が室内に滞留することになりました。
 それを補うために強制換気システムを法律で導入したため、高気密=ペットボトル住宅はその機能的欠陥を問われることがなくなりました。

 さてオール電化住宅は、住環境のすべてを電化製品に依存することです。いろいろある住宅の中で、電気消費量が突出している住宅です。
 省エネが叫ばれている昨今、その真反対を行くエネルギー消尽住宅であることは間違いありません。反自然・反環境住宅といっても差し支えないでしょう。

 そこでオール電化住宅の象徴的製品としてIHクッキングヒーターがあります。

 このIHクッキングヒーター、欧米ではほとんど普及していません。なぜでしょうか?

 実は、このヒーターのメーカーのほとんどの製品が国際安全基準の16倍もの「電磁波」を放射しているからです。WHOではこの「電磁波」が人体の健康を損なう恐れがあると警告しています。

 欧米では国際的な検証に対して大きな信頼を持っており、自己責任で自分や家族の生活の安全を確保する習慣があります。

 日本を含むアジア諸国では、その習慣がなく、支配ー被支配というか所属(従属)意識が先行しているためか、目前の不正や危険に対して臨機応変さや毅然とした態度を表明することがほとんどありません。

 こういった制度的な意識がIHクッキングヒーターの野放図な「普及」に手を貸しているように思われます。

 次回は「IHクッキングヒーター」に絞って検討します。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-25 09:14 | 木 無垢材 自然

緑資源機構だけの世界じゃないでしょう

 日本の森林を守り、国土風土を育成して、日本人のために活用しようと活動している身として、今回の談合問題はもっと早く摘出しなければならなかったと思いました。

 特森協は、元M大臣の自殺を知るや否や、慌てて解散しました。その動向からだけでも、社会正義に照らして不正の温床になっていたことが容易に想像がつきます。あまりにすばやい対応でした。それだけ一歩手前まで捜査の手が近づいてきていたのを知らなかったのでしょう。

 日本はアジア世界の一角を占めています。またその文化は古代中国の影響下にありました。

 中国を中心にして社会制度を考えて見ましょう。法律は制度の明文的な拘束と秩序を保障しますが、制度の潤滑油はそれとは異なり、人間同士の社会的あり方として、「贈収賄」を尺度としたつながりです。

 アジア文化の象徴的なもののひとつとして賄賂の文化があります。

 日本での夏の「お中元」・年末の「お歳暮」などは、公開賄賂制度です。

 初めて伺う相手に対しては、「手土産」を持参することは当然ですが、人間関係を円滑にするための小道具でもあります。

 礼儀としての「手土産」と利害の便宜としての「賄賂」とは決定的に異なりますが、往々にして混同されているようです。「賄賂」は特権が必ず絡みます。特権はごく限られた者だけに甘い汁をたくさん吸わせてくれます。だから敢えて法を犯してでもやりたがる者が後を絶たない。

 検察の捜査が遅れれば遅れるほど、罪人を増やしてしまいます。最初から犯罪に手を染めることを目指す官僚や政治家はいません。利害が絡む環境に置かれるとき、あらゆる可能性が誘惑してくるのです。

 本人がいやだといっても、その世界がどうにもならないほど賄賂などの不正で腐っていたら、朱に交わって赤くなるか、あるいは別の世界に行くしかありません。

 談合や賄賂、天下りで槍玉に挙げられる官僚や政治家はたしかに悪いのですが、そういう犯罪の温床になっている組織や集団、そして暗黙の風土を破壊し尽さないかぎり、第2第3の不正は自動的に再生産され続けると思います。

 緑資源機構や特森協もそうですが、社会保険庁などは国民に対する犯罪を合理化してはばからない犯罪官僚集団と断言できます。犯罪という言葉が適切でないならば、国民の金を奪って身勝手に消尽して、国民の将来をドン底に突き落として平気な顔ができる泥棒集団とは間違いなくいえるでしょう。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-23 14:55 | 材木・建築業界

世界遺産登録の打算

 最近国内のあちこちで、世界遺産登録のための地域運動が見受けられます。

 その中には首を傾げざるを得ないものも多くあるようです。世界遺産としての価値を客観的に判断できないのか、それとも行政側の予算消化のための口実作りなのでしょうか?

 これまでの国内での世界遺産登録を果たした主なものは、法隆寺、屋久島、白神山地のブナ森林地帯、知床半島等です。

 この流れから推測すれば分かると思いますが、元○○銀山とか○○金山等が、どうしたら世界遺産としての価値があるのか、運動を推進する方には悪いが、とても普遍性を確認できる代物ではありません。

 二匹目の泥鰌を狙う心情は分からなくもないのですが、こういった活動は日本人の品性を貶めることになりかねません。

 一党独裁国家のような節操のない施策は、世界から眉間にしわを寄せられることはあっても、未来永劫尊敬を集めることはありえません。

 元を忘れては末は乱れるばかりです。

 全世界の過半数の評価として、人類に問いかける存在として、正もあり負もある文明・文化・自然を称揚するものでなければならないはずですが、国内のこうした地域運動のほとんどが、単なる観光資源のハク付け以外に意味がありません。

 そのため日本人の認識度=品性を問われることになりかねません。

 世界遺産を単なる観光資源としてしか認識できない人もいるかもしれませんが、そういった人の多くが「旅の恥はかき捨て」と言語道断な振る舞いをしても意に介さない「恥さらし」になりやすいことも覚えておいた方がいいでしょう。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-06-22 09:48 | 木 無垢材 自然