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木の家の基本 まず良い木が前提でしょう!

 今回の参院選は単に民主党に票が流れたという一過性の問題ではないと思います。

 北九州の保育園で幼児の死亡事件が発生しました。実に痛ましく、御両親には謹んでお悔やみを申し上げます。

 この事件で針小棒大な引き合いはしたくありませんが、日本の福祉行政は根本から立て直さなければ、これからも似たような事件が続出する可能性があります。

 小泉さんが導入した新自由主義とか市場主義の原理が行き着く果ては、簡単にいって「弱肉強食」を容認して、経済を活性化させるというものです。彼は同時に国の責任で行わなければならない厚生福祉政策(国による国民に対する生涯サービス事業)を大幅に後退させました。

 保険料や医療費負担を倍増させ、市民税を割り増しし、年金給付を減額させました。

 でもこの年金は、社保庁を初めとした厚労省の官僚や役人によって浪費消尽され、まだ公にはなっていないものの将来の給付の原資が枯渇していることが判明しています。つまりこれから30年後には年金は支給されないということです。

 そして医療報酬を減額したために、比較的激務に近い科目である産科や小児科になる医師が激減しています。まさにオンナ・コドモへの制度的冷遇を惹き起こし、彼らは日本の将来に希望が持てなくなってしまいました。

 生むのも辛い、育てるのはもっと辛い、…。

 国が滅びても民は残りますが、民を喘がす為政は国を滅ぼします。為政は礼と義、正義と大和の実現を拠りどころとしなければ、民は怒りを以て応答するでしょう。

 それが今回の結果です。でも安倍さんはご自分の施策にこだわり、党派闘争にこだわっておられるようにしか見えません。民の意志を軽んずるならば、更なる鉄槌が下されることにもなりかねません。

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 日本の木の家では木組みの追究が欠かせません。高温多湿の気候ですので、金物は錆びやすく、できるだけ金物を使わない工法が発達したのは自明の理です。

 それをより多くの金物を使わせる法律をつくり、まるで金物の見本市のような家にしてしまっても、日本の木造住宅がその性能を高めたとはいえません。

 そしてそこに使う木は良い木でなければなりません。つまり高温多湿の気候に耐えるものとして利用しなければ、建てても30年もしないうちに家のあちこちにガタが来るでしょう。

 さらに化学薬品によらないシロアリを寄せ付けない木あるいは自然の防蟻剤で家を守る必要があります。

 そんな木について、次回から研究してみたいと思います。


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by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-31 12:10 | 木 無垢材 自然

木の家の基本 エコロジーを知らない「エコ」住宅会社

参院選の結果が出ました。

 いろんな人の思惑が交差することは当然ですが、今回は単に党派を選択したものではなく、政治を委託できる人に投票した結果です。

 ある意味自民党でも民主党でも良かったのかも知れません。

 自民党などの与党にはあまりに質の低い「議員」が増えすぎました。先の郵政選挙では、S村T蔵を筆頭にした数合わせのための泡沫議員ばかりが目立ち、その陰では古参議員が事務所費をちょろまかすようなせこいことをやらかしました。

 安倍首相は、官僚と役人天国と化した官庁をコントロールできなかった、それとは逆にかえって擁護するとは開いた口がふさがらない。

 安倍さんは守るべきものと変えるべきものが分からなかった。政治家に、またトップに立つものにあってはならない優柔不断が命取りになったといえるでしょう。

 大河ドラマ「風林火山」でも、武田晴信が言っていました。
 「わしは甲斐に城は造らぬ。人は城、人は石垣、人は濠。情けは味方、仇は敵なり。」

 この意味、安倍さん分かるかなあ? …わかんねえだろうなあ!


 一句!

        美しく? こすくきたなく 酔う党の 末路辿らん 蝉命かな

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 いわゆる坪予算先行の「経済建築」では、見えなくなる部分には呆れるほど無節操です。

 「エコ」を標榜しながら、住まい手には「地球に優しい、人に優しい」といいながら、蓋を開けてみたら「より安く、より見栄えのする」エコノミーハウスだったということがあまりに多い。

 英語もよく知らないなら使うべきではありません。みっともないだけです。

 それと同じような現象ですが、この10年来注目されている「耐震」住宅では、構造的な設計意匠ではなく、金物や小道具ばかりを強調する広告が蔓延しています。

 本末転倒です。日本での建築の本質はその木組みにあると思います。木組みの良さを追究すれば必然的に耐震性を持つことになります。それを知らずに「木造住宅」を販売する業者って一体何なのか理解に苦しみます。

 こういう業者に限って、「当社は無垢材建築が得意です」とかいって、中国から輸入される材を平気で使っていることが多いのです。国内の無垢材にもピンからキリまであります。安いものに流れれば当然質も限りなく低下します。

 エコロジーはそのまま訳せば生態学、標語としては自然環境保護運動です。無垢材を使用するすべての業者は、この意味を深く読み解き、腑に落とさなくてはならないはずです。

 行政を動かすことに腐心して「地産地消」を唱える一部の業者は、産地の木材を本当に大切にしているのでしょうか?

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-30 09:40 | 木 無垢材 自然

閑話休題  朝日新聞のいう「エコハウス」とは何ぞや?

 28日付朝日新聞のBレポートに、「エコハウス」についての記事が載っていました。

 自然と共生エコハウスというテーマでしたが、よく読んでみると、この記事書いた記者はよほど無知なのでしょう。頓珍漢な内容に終始していました。…バッカじゃなかろうか!

 紹介されていた内容はといえば、積水ハウスとミサワホームの最近の仕様でした。しかも電気やサッシガラスについてで、どこに「自然と共生」につながるものがあるのか理解できませんでした。前者は鉄骨プレハブの、後者は合板パネルのハウスメーカーです。

 朝日の記者も質が落ちたといわざるを得ません。ひょっとしてエコロジーに見せかけた企業広告ではないかと思いました。でもあまりにひどすぎる!

 これから住まい手になるかもしれない人々を間違った情報で誘導することは、公共的意味の強い新聞会社のやるべきことではありません。

 エコはエコロジーの省略です。エコノミーではありません。「自然と共生」と書くぐらいだから理解できているはずなのですが、省エネばかりを強調している噴飯もの記事でした。

 報道される意味でのエコロジーでは、バウビオロギーのミニチュア版と理解するぐらいでいいのかもしれません。

 「自然と共生」とは、まず家自体が自然に還元されるものでなくてはなりません。省エネの概念は家自体の消費エネルギーを節約することです。概念がまったく噛み合いません。それゆえこの題名の付け方そのものが間違っています。

 鉄や接着剤は大地に戻ることのない産業廃棄物です。鉄は再利用も可能性ですが、酸化してカビだらけになるともはや使い物になりません。

 化石燃料とは石油、ガス、石炭等を指します。有限原料としては鉄やアルミなどの鉱物資源があります。循環型(上手く利用すれば無限になるという意味)資源として木があります。

 接着剤の成分は無機質では地球上の自然界には存在しません。そういった接着剤は産業廃棄物として大地に戻ることはありません。環境負荷型建材になります。

 この記事を書いた朝日新聞の記者は、最低でもこれくらいの知識は持っていて欲しいものです。分かったようなことをいうのは誰にでもできますが、責任が伴うことを忘れてはならないと思います。

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-29 07:30 | 木の家 国産材 無垢材

木の家の基本

 これまで床下の換気対策と構造材の望まれる大きさについて述べてきましたが、現代の家では平面としての床の剛性を高めることが必須になっています。

 家を軽くすることが耐震性を高めるという安直な発想によって、日本の木造に限らずいわゆる住宅がバラック化していることについても述べましたが、この発想の原点になっているのは「経済建築」です。

 「経済建築」とは、以前姉歯の耐震偽装事件で問題になった「経済設計」と同じ意味です。後者と異なる点は法律を犯してはいない点ぐらいです。比較的「安価」になることだけが共通しています。

 建築にかかるコストをトータルで落としながら、より見栄えのいいものを提供することを優先すると、生活上目に見えなくなる部分を犠牲にすることになります。
 次に少量多品種ではなく、大量少品種供給を前提にしたいわゆる工業化製品がもてはやされることに直結します。

 日本の住宅を建築するメーカーや工務店の80%以上が、そういう「経済建築」を何の疑いも持たずに実行していると思います。「経済建築」は、業者にとっては価格競争、安売り競争のための概念です。そこには住まい手の暮らしをしっかりと考えた内容は存在しません。

 だから地震に耐える家の条件として、屋根を軽くすることが優先されるのだと思います。

 日本の各地ではたしかに地震が発生しています。被害の甚大さを目の当たりにして、大きく報道され、多くの住宅会社が「耐震」を優先的に宣伝していますが、この地震は面から見ると局所に限られています。

 日本の気候風土の特徴は、まず毎年必ず来襲する台風と梅雨という季節、そして年間2000㎜の降雨です。よって風と湿気対策こそが万全に考慮されなくてはならないはずです。

 耐震をうたいながら、雨が直接躯体に当るような軒の短い家、室内に風の動きを作ることのないペットボトル(高気密)住宅、そしてあいも変わらず半年後には廃版になってしまうような高価な設備と3年後にはボロボロになるような安物の合板製のフロアを共通仕様にしているようでは、そこに住む人の生活や暮らしの豊かさを求めているとはお世辞にもいえません。

 本物の家を造るには、構造的な強度を落とさないために、より大きな断面の乾燥材と素性の良い木を前提にした上で、そこに使われる素材が住まい手の生活を陰に陽に支えられるように活躍させることだと思います。

 日本伝統的な瓦を以て、しかも耐震性能を高めることは、「経済建築」の対極にありますが、どちらが自然で理にかなっているか、このブログをお読みいただいているあなたにはすでにお分かりいただいていると思います。

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-28 17:30 | 木の家 国産材 無垢材

参院選前日に寄せて 私たちが経験したこの10年間

いよいよ明日は参院選投票日です。

 国民の権利を行使する日ですので、必ず投票しましょう。

 この権利を放棄することで喜ぶニセ政治家の思惑に乗らないようにしましょう。最も今回一番喜ぶのは、一部の利権に固執する官僚たちです。

 前回小泉さんが「痛みを伴う改革」を標榜して、郵政選挙で大勝しました。その結果国の借金は700兆円から900兆円に増えました。道路建設に歯止めをかけるといって、最後にはすべての国交省の案を認めました。

 郵政の民営化は、民営化に伴う税金収入の道が開かれるため、国の歳入を増やしますが、この公共サービスを民営化することで、郵便事業の課税分が一般利用者に回されることになることは確実です。

 そのときの国民が小泉さんの言うままに投票をした結果、今のような政治勢力を作ったのですから文句は言えません。

 国は歳出を削減するために、国民に対する福祉サービス部分を大幅にカットしました。その結果経済破綻者が増えても救わない、生活保護認定の厳格化、医療負担を数倍にして国民すべてに強制しました。

 民間企業でたとえるなら、コスト削減のために、それまでの消費者に行っていたサービスをやめ、すべてをセルフサービスにするだけでなく、(独占)商品を一気に値上げするということです。

 そして社長以下すべての社員にはこれまでどおりの給与と厚生費(宿舎や特別年金)を支給し、特別会計の名目で税金からも逃れるというものです。

 話は変りますが、銀行などの金融機関はバブル後の低迷期からほとんど克服できたといえる状況です。その理由は国策としてのゼロ金利や特別融資によって収入を大幅に改善できたといわれています。

 でももっと根本的な有利さを金融機関は持っています。それは税金負担がないからです。だから立ち直りも速やかに実行できるのです。貸し渋りや貸し剥がしを中小零細企業に集中して破綻させ、自ら意図的に作った貸倒金は国から補償されるという世界は、まさに悪代官と悪徳商人の構図と何ら変りません。

 どこかに天誅を下す人はいないものでしょうか?

 まだ他にもたくさんの事象がありますが、これが小泉さんが推し進めた「改革なき」痛みしか残さなかった「惨状」です。それを引き継ぐあの方は、身内の内閣から毎日のようにボロが出て、「こんなんでまともな政策を作るどころか実行することもできない」と与党から指摘されているほどです。

 最初に弱き者に対してより多くの傷みを押し付け、「改革」という言葉を信じた者を容赦なく切り捨てた。そして心のない若い銭亡者を生み出し、実に品のない社会を醸成してしまいました。

 宮崎県では泡沫候補といわれた人が圧倒的な支持を得て、日本一支持率の多い人物になりました。今の内閣の虚弱さは、先の衆院選で多数の無能議員が当選したためか、泡沫内閣と呼ばれています。・・・どうしたものか、・・・。

 縁を大切にすることは必要ですが、見切り千両という言葉もあります。ここらで新しき世界を手にするために、未来のないしがらみとは縁を切ることも貴重な選択だと思います。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-28 07:30 | 木の家 国産材 無垢材

木の家の基本

参院選も2日後に結果が出ます。

 与党は参院選で負けても、衆議院では烏合の衆とはいえ数の上では圧倒しています。だから政権運営には若干障害が高くはなるものの、それほど困ることはないでしょう。

 衆議院では自民党、参議院では民主党という構図は、院こそ違えねじれた2大政党制の誕生になります。そうなれば自民党も衆議院での国会対策を、これまでのような「数の論理」で押し切るわけには行かなくなります。

 小泉さんの負の遺産たる「格差」=全国民への経済負担増と厚生費の削減、新自由主義経済によってもたらされた大量の非正規労働者(ロストジェネレーションを中心にしたフリーター層)と老人介護制度の致命的な立ち遅れ等々が、前倒しで解決される可能性が見えてきます。

 公明党は自民党の体たらくによって存在感を出しつつありますが、この際自民党を見限って民主党と組んだ方がドラスティックな政変になって、より意見を通しやすくなるのではないかと思います。

 今の自民党をかばい、必要以上に民主党を攻撃することは、自分の首を絞めるだけです。

 テレビなどを見ていつも思うことは、公明党は民主党への個人攻撃部隊のような存在に見えることがしばしばあります。宗教政党だから、個人を槍玉に挙げるやり方は得意中の得意だと思いますが、見ていて気持ちいいものではありません。逆に品性のなさばかり見えてきて、後々自党の立場を悪くしているに見えます。

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 日本の木の家は大広間にも適しています。ただそれは平屋を前提にしています。

 以前の日本の建築では城以外はすべて平屋を前提にしていました。二階建ては明治時代に入って洋館などの海外の建築を模倣し始めて普及したものといえるでしょう。

 平屋だから大広間は簡単に作れました。大きなスパンでも梁丸太という材で木のムクリを生かして屋根を乗せていたため、大変頑丈な建物ができていました。

 でも二階建てが浸透し始めると、二階の部屋の間仕切りにも合わせて梁を組まなくてはならないため、梁の大きさが自ずと制限されてしまいます。

 そこで平角という四角い梁が出番になるのですが、戦前はかなり大きな梁を使用していたようです。それに床の下地材や床材も無垢材を使い、床自体の強度を高めていたようです。
 部材が多くなれば重量は重くなりますが、剛性も増すため均衡が取れるという仕組みですね。

 でも戦後は粗製濫造の時代。形だけ真似て、その意図を骨抜きにした建物が多く建てられてしまいました。

 間違った考えも、量が増え、時間が経つと、いつの間にか常識になってしまいます。

 住宅の工業化が更に拍車をかけて、二階の床下の梁は一回り小さくなり、下地材も床材を軽くすれば大きなものは要らないという本末転倒の発想で、もっとも小さな垂木と12㎜厚の合板でできた「カラーフロア」なるまがい物が浸透することになります。

 床の剛性は最小限にまで落ち、一階のリビングなどの大広間の空間を支えるだけの耐力がなくなってしまいます。梁の強度だけで一階の天井=二階の床を支えるためには、本来梁のムクリ方向を考えた取付け方が求められますが、ここに新たな問題が生まれてしまうのです。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-27 08:30 | 木 無垢材 自然

木の家の基本

 基礎パッキン=猫土台の基本的な発想は、土台である木と基礎のモルタルになじむ素材であることが条件になります。

 そういう意味で基礎のパッキン材としては耐水性耐候性に優れた乾燥した堅い木を使うことが必要です。

 耐震性という意味も含みますが、木の家では柱の大きさは最低でも120㎜角は欲しいところです。法律上は105㎜角であれば問題無しとされていますが、家はトータルで考えなければなりません。

 105㎜角の柱では屋根はできるだけ軽くしなければならなくなります。従来のような和瓦を使った大屋根になると、一応は持つには持つが、耐久性や耐震性、また耐火性は120㎜角の柱よりは劣ります。

 価格的にはせいぜい1000円ぐらいの差です。普通40坪前後の家では柱の量は100本ぐらいですので、差額は10万円。梁や桁も120㎜の厚さの物を使うと、40万円ぐらいの差が生じます。

 構造材で50万、多く見ても60万の差で、家の耐久性が倍以上違うとなると、どちらが賢い選択といえるでしょうか?

 いまどきちょっとリフォームをするだけで50万ぐらいは軽くかかってしまいます。

 家を建てるときに60万分を構造材に持っていくことだけで、耐久性が倍になるとしたら、後々のメンテ費用から比較すれば、如何に安い買い物か分かると思います。

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 最近は一般的な住宅でも大広間を設置することが多くなっています。核家族化が浸透して、それに少子化が拍車をかけているためか、昔のような大家族対応の小さく間仕切を作って部屋数を多く取ることがほとんど見かけられなくなりました。

 木造建築物での強度(安定性)を測る方法に柱同士の直下率、壁量と壁の直下率を見ることがあります。

 この直下率が高ければ高いほど、構造体としての強度は増加します。その逆に二階の柱の下に一階の柱がなかったり、壁も同様にない場合は、柱が受けた荷重を基礎に逃がすことができず、その直下の梁や桁の強度だけで荷重を受け止めることになります。

 これはかなりの不経済に結びつくことになります。

 またかなり広いリビングになると、5メートル以上の梁ばかりで二階の床が構成されるために、二階の間仕切りが制限されることになります。

 最近の木造住宅では、そんなことを無視して、顧客の要望に任せて多くの間仕切りを載せている住宅を見かけることがありますが、大変危険といわざるを得ません。

 床の強度を高める工夫(根太を多くする、下地のベニヤを厚くする等々)を付加しないと、震度6以上の直下型地震が来たときには二階の床が落ち込んでしまうのではないかと思います。

 それとは直接関係ありませんが、木造の場合は仮に柱が部分的に折れたり、桁に欠損が出た場合は、それ専用の補修用の継ぎ手で保護したり、また別の木でつないだり、また添えたりできますが、もし鉄骨造であれば、鉄は折れにくい代わりに一旦歪んでしまうと元に戻ることがありません。

 一箇所が歪むと最低でも他に4箇所ぐらいは影響を受けて歪んでしまうため、もはや補修は不可能になります。

 最近振動を熱に変換するという宣伝を見かけますが、震動は単調なものばかりではありません。鉄は鉄の良さがありますが、鉄は人間の生活の場に顔を出せる代物ではないことをしっかり覚えておいた方がいいでしょう。

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-26 08:00

木の家の基本

木の家(木造住宅を含む)には基本があります。

 この10年前ぐらいから、見掛けの良さや消費者の受けを狙うかのようなへんてこな工法や宣伝が流布されています。意外と共通した表現があります。何かしらカタカナを多用しています。

 工法の本質を表現するものではなく、逆に新?工法の怪しげな部分をカタカナでオブラートに包んでいるかのようです。 

 日本には従来から伝統工法が存在します。それは古来1000年以上の歴史があります。廃れたわけではありません。ただ戦後の「木造建築」がすさんだことが原因のひとつになっていることは否めない事実だと思います。

 建築教育では鉄筋コンクリート製の建物が重視され、木造建築をまともに教育する機会が減少し、また戦後の復旧として「雨露をしのぐ」だけを目的にした家屋の需要が高まり、住宅の大量供給として住宅の工業化が促進されました。

 その結果元々職人さんがじっくり木を見て、時間をかけて乾燥させた木で、また更に時間をかけて家を造るというタイムスパンが、そのときの時代のニーズから外れてしまったことも否めません。

 木と木の家を知らない一部の御用学者と官僚、族議員の立法によって作られた建築基準法は、木を単なるマテリアルとして扱うことになったため、木が単なる最低水準の強度という尺度という限られた一面的な評価対象にまで貶められてしまいました。

 見えるものしか信じないという風潮は、それを「科学的」と称して自己満足する向きもありますが、見えるものしか信じない考え方はもっとも頭が悪い発想です。

 数学でも数式は多様な表現方法があります。化学でも一個一個の原子の組成でまったく違った物質に変化します。人間の体も元々はすべて同じ分子からできていますが、それらは胃となり脳となり血液にもなり、無限の多様性と変容性を発現しています。

 真実は見えないところにこそ存在しているのではないでしょうか?

 見えないところは隠している場所ではありません。見えるものしか信じないという考え方は、見えないものは信じるに値しないという考え方でもあります。

 なぜ木の家が日本という風土の中で、千年以上にわたって伝えられてきたのかを知るには、木に対する造詣がなくてはなりません。木は単なるマテリアルではなく、日本と日本人の心性と文化を築いてきた「目に見えない」力を持っています。

 それを次回で、木の家の基本中の基本である柱の大きさと柱同士の直下率、壁量と壁の直下率等と合わせて説明していきたいと思います。
by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-25 08:00

木の家の基本 中越地震報道のデマ

 参院選投票日まで、後5日です。当日は日曜です。みんなゆっくり休みたいものです。せかされてまで行きたくはありません。

 いくら義務や権利とはいっても関心が湧かなければ行かないというのが、いわゆる無関心層の心情でしょう。

 無関心層の投票棄権はJ党K党などの与党勢力にとってはありがたいことです。いわゆる企業ぐるみの動員と新興宗教勢力の動員があり、反対行動に動きやすい無党派層や普段見向きもしない無関心層が投票行動に出ないかぎり、必ず選挙に勝つことができるからです。

 前回の郵政選挙では、小泉さんというよりタダで観劇をしようと無関心層が動いたため、想像以上の結果を出しました。

 統計上では低所得者層に無関心層が集中しています。高所得者層がすべてではありませんが、比較的政治参加意識が高く、投票行動は当然のこととして、選挙当日に不在の場合は、不在者投票を済ませる人が多いようです。

 本当は、とりわけ今回は低所得者層の人こそが投票に行かなければならない立場にあります。時の為政者にもてあそばれないようにしましょう。

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 相変わらずマスコミは、名ばかりの一級建築士の名を借りて、倒壊原因について一面的な報道に終始しています。

 木の家の伝統的な工法や習慣が「悪い」といわんばかりです。それは当の建築士が木造建築の本質を知らないことが最も悪い原因になっていると思います。

 築80年以上の建築物が倒壊しても、それは3年前の地震の際に倒壊を免れたため、そのときの強度補修工事をしっかりしなかったため、次の地震にはなす術がなかったこともあると思います。

 それを屋根が重かったからという取ってつけたような「解釈」は脳みそが悪いといわざるを得ません。

 木の家の基本から考えると、現在の一般的な木造建築物は、あまりに柱や梁が小さすぎます。

 垂直な荷重だけで、家屋が震動しなければ、細い柱でも何とか耐えられるでしょうが、横から応力が少しでもかかれば一溜まりもありません。
 現在の木造住宅がそれでもなかなか倒れないのは、補足的な部材である筋交いやパネル壁量で持たせているだけです。

 この世で振動していない物体は存在しません。石でも鉄でも同様です。ある意味、振動しているから存在できています。振動が止まるということは死あるいは消滅を意味します。

 柱や梁を十分な大きさを確保することは、強度や耐力を増すことに直結します。補助材で強度を保とうと考えるのは、本末転倒といわざるを得ません。

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-24 08:30

本物の木の家 基本 閑話休題 霧島の温泉水

昨日から宮崎に出張しています。

 大分のH様の上棟の打合せと実際に使用される飫肥赤杉KD材の検分のためです。

 木童の木原社長も22日夜から参加。都城木材の社長さんらも合流して、宮崎地鶏食べ放題です。施主のH御夫婦と施工担当の大分の大進建設黒谷社長さん、そして私たちの合計7名で前祝を敢行しました。

 でも木原さん、飛行機の予約が取れず、午後7時過ぎに到着。彼の都合に合わせたため、全員腹が減りすぎてしびれてしまいました。
 主役はHさん御夫婦なのだから、もっと早めに来て欲しかった。…


 さて何はともあれ、東国原知事の強烈なセールスは、宮崎の景気をぐぐっと押し上げました。

 地鶏の販売量は昨年比でなんと11倍。マンゴも4倍。宮崎は木と農産物の県で、観光地はたくさんあります。

 北からは高千穂峡、日向の海岸、綾町の照葉樹林帯に大吊橋、西都の古墳群、シーガイア、フェニックスカントリー、鵜戸神宮。鹿児島県境には霧島連峰が聳え立っています。小林の冬の夜空は透き通って、天の川を肉眼で見ることができます。

 私たちが寄る都城は…何があったかな?私の記憶では、宮崎市よりも都城の方が、夜のスナックではお姉さんが若くてきれいな子が多かった。…これはたまたま?でしょう。いや、そうでもないか。まあヨカヨカ…

 霧島は韓国岳を筆頭にすごい景色が堪能できます。この南側に行くと霧島神社があり、多くの温泉があります。ここの温泉水はミネラルが豊富なことで有名です。

 一般的には軟水といってミネラルが少ない水が流行していますが、軟水だから口当たりがいいと勝手に解釈している方が多いようです。なかには販売業者自体が何も知らずに宣伝しているところもあります。

 ミネラルが豊富な水を硬水と呼び、飲用には適さないような表現をするところがありますが、どのようなミネラルが含まれていて、どのくらいのバランスで配分されているかが分かれば、軟水より遥かに健康に良い水も見つけ出すことが可能です。

 霧島一帯は硬水が多いのですが、実際に飲んでみると甘くておいしいのです。マグネシウムやカリウム、カルシウムなどが含まれているため、生活習慣病の予防には優れた効果が期待できると思います。

 もし興味があれば、是非一度飲んでみてください。

 明日からまじめに「本物の木の家」について、じっくり語っていきたいと思います。
 お楽しみに。

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by MUKUZAIKENKYU | 2007-07-23 08:30 | 木 無垢材 自然