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岩手・宮城大地震から思ったこと

 まずこの地震で被災された方には、心からお見舞いを申し上げます。どうかこの不運に挫けず、頑張ってください。

 地震発生後から、時間を経るにしたがって、被害の深刻さが深まってきました。ヘリコプターが撮影する奥山の惨状は、言語を絶するものでした。

 多くの山が、元は砂山だったのではないかと思えるほど、跡形もなく崩壊してしていました。どうしてこんなになってしまったのか?それほど甚大な強震だったのかと、今後の検証をしっかり確認しなくてはならないと思いました。

 その理由は、崩壊した山の山肌が、どれもこれも異様に乾燥しているように思えたからです。

 山に水分がないと、山自体の弾力性が失われ、ちょっとした揺れに対しても、鉄筋の入っていないコンクリート壁のように、あっという間に崩壊してしまいます。

 これは山が荒れているのではないのか?

 山の手入れができていないと、山の保湿性が低下してしまいます。また野生の竹林が山の表土を覆うと、更に乾燥していきます。

 そのような山の景色が、今全国で見られます。

 山を森林という循環型の無限資源として育成するのではなく、経済的価値があるものだけを簒奪することで、多くの野生動物ばかりでなく、山で生活をする人々を窮地に陥れてしまった結果、今度は山自体の崩壊を招いているのではないでしょうか?

 
by MUKUZAIKENKYU | 2008-06-18 06:45 | 木 無垢材 自然

胸をはれる仕事を持ち、人生を豊かにするために

 まずそれは自分が置かれている状況を正しく把握しておくことだと思います。

 自分を取り囲む環境は、果たして自分を活かすものかどうか、自分の夢や目標を達成するために十分な条件が揃っているかと、客観的に分析して、もしそうでなければ、安易に妥協せず、自分の意志で環境を変えなくてはならないでしょう。

 ロストジェネレーションと呼ばれる世代を中心に、その後の20代の若者たちは極めて刹那的な生き方に甘んじているようです。就職環境が年々悪化しているからです。

 競争原理を前提にした公共および社会教育では、人の心を何ひとつ豊かにすることができません。むしろ想像力のない、ギスギスした右顧左眄しかできない人間と社会を形成してしまいます。

 自由主義とは自由競争だという人もいますが、それは傍観者が言う言葉です。競争とは、同一の目的に同一の条件のものが、限られた資源を争奪しあうことを意味します。

 しかし本当の自由主義とは、自由な創造力を以て、市場や社会をより豊かにする考え方だと思います。

 日本の教育の底流には、戦後のGHQから植えつけられた間違った価値観が温存されています。そういった教育の洗礼を受けて、鵜呑みにした者たちが行う社会活動や経済活動は、間違いなく社会をゆがめてしまいます。

 1990年にバブル経済が頓挫して以来、多くの企業は、その失敗の原因を、そのコンセプトやシステムに求めることなく、自社のリスク回避に求めてしまいました。

 バブル崩壊後に、国の施策の無能さが際立ちました。企業と労働者には、競争淘汰を強いて、企業への課税や保険負担について、何ひとつ改善しなかったために、企業は自己防衛に走りました。

 その結果、企業の多くは、正社員の確保を最低限に抑え、契約社員とか派遣社員という日雇い労働者を優先する経営に走り始めました。

 派遣会社とは、以前は「手配師」「ピンはね屋」と呼ばれ、主に肉体労働者を対象にした業者でしたが、バブル後に高卒者はもちろん、大卒者も仕事に就けない就職氷河期の中から、ホワイトカラーや技術者も「派遣」する会社が勃興し始めました。

 派遣会社は、基本的にピンはね業者です。本来労働者が得る正当な報酬の一部をピンはねして、それを収入源にする業者です。たとえ今職がないからといって、このようなところに依存すると、一生浮かび上がれなくなってしまいます。

 こういった「派遣会社」がはびこり、テレビコマーシャルまでするほど「成長」した原因は、行政の怠慢があります。

 本来は職業安定所である「ハローワーク」が、広く雇用希望会社をリサーチして、多層的に対応しなければならないのですが、やはり厚労省のやることです。バブル崩壊後、彼らがまともに求職者対策を実行した形跡は皆無でした。

 政治と行政の怠慢は、すべて国民にしわ寄せが来るようになっています。職を求める人々を食い物にするような会社の台頭を許したため、日本全体の企業体質は、米国を参考にしなければならないほど劣化してしまいました。

 そういう派遣会社を重宝する会社も、同罪です。正規社員を雇用する意思を持たない企業は、企業の正しいあり方から大きく逸脱しているといわざるを得ません。

 企業は、その活動から、社員と企業が関わるすべての社会や人を、より豊かにすることが使命です。

 だから派遣社員などを雇用しては、そのときは良いかもしれませんが、やがて企業の質は低下して、社会にぶら下がる依存体質に陥ってしまいます。労働者に、将来の夢を満たすことをせず、正当な労働に対して、昇進と昇給を以て応えることをしなくなります。

 そうなると、入社してくる社員の質も低下していきます。ヒラメ社員や、影でこそこそするような陰険な社員、すべてに内向きな正社員とやる気のない派遣労働者ばかりになってしまうのです。

 もちろんそういう意味から、元々やる気のない人は雇用する必要はありません。入社して、楽な暮らしをしたいと考えている者など雇用する必要はありません。

 企業のまともな在り方は、安易なリスク回避やコストの打算を排し、そこで働くすべての人を正社員として雇用し、創造的な仕事を以て、顧客に貢献することで企業の価値を高めるように率先することです。

 だから安易な「派遣社員」を利用してはならないと考えます。彼らには夢を与えなければならないはずなのに、逆に夢を失わせ、ただの木偶の棒を大量生産させるのであっては、企業そのものの存在意義もないと思います。

 仕事は創造です。企業も、複数の人間が集まって、有機的に創造活動を行う存在です。当然、そこで働く人は創造的な仕事を遂行しなくてはなりません。
 自分の将来をより豊かなものにするためには、自分自身が相手に期待以上の価値を認めてもらえる存在にならなければならないのは、言を待ちません。

 職がなかなか見つからない人は、焦って安易に派遣会社のコマのひとつにならないようにしましょう。自分の武器となるものは必ず見つかるものです。

 そして正社員を雇用することを最優先にしている企業に応募しましょう。もし運よく雇用されれば、打算やスタンドプレーなどでお茶を濁すのではなく、厳しい環境の中に、自ら身を投じることで、多くの人から評価され、正社員としての地位を確保することです。

 本当に自分を価値あるものに育ててくれる企業での仕事に、安易で楽なものなど欠片もありません。そしてそれはいずれ、その人自身を、顧客にとって、より期待値の高い価値ある存在に引き上げてくれるはずです。
by MUKUZAIKENKYU | 2008-06-16 07:30 | コラム 政治・経済・社会

中央集権制と地方分権制とはバランス

 日本は、皆さんご存知の通り中央集権国家です。しかも官僚主義がはびこる縦割り行政で「機能」している国家です。

 最近地方分権や道州制を求める声がたくさん噴出していますが、これは今に始まったことではありません。60年代後半から、出ては引っ込み、引っ込んでは出ての繰り返し論議されてきましたが、実際に国政に反映されたことはほとんどありません。

 権力は力です。しかもお金や人間を、意のままに動かすことができる魔法の力です。企業の収入は、売上から得る利益が基本ですが、行政組織では企業や国民から収奪した税金や保険料で、すべての運営ができます。

 だから行政組織は、その「税収」を手放すことを絶対にしません。肥大化した組織を賄うには、その省庁に直接入る税金を一銭たりとも減らすことは、組織に対する背任行為に等しいからです。

 本来は行政組織は、政治的なリーダーシップにしたがって、総体の中の一部分として機能するだけの存在ですが、そのリーダーシップが不足したり、または省庁に飼いならされた」いわゆる族議員が政治の舞台に入ると、政治のあり方が変質してしまうことになります。

 省庁の利害のために政治が動くという、きわめて内向的で、しかもエゴイスティックな利害調整を最優先する「政治的駆引き」ばかりが突出することになります。

 縦割り行政は、各省庁の利害を追求する仕組みになるため、他の省庁の利害には無関心であり、政治的なバランスなど元から興味のないことです。

 横断的な権力機構が存在しないと、勝手にやりたい放題が黙認されてしまいます。

 行政を統括する組織として、内閣府があるのですが、選挙のたびに、ころころ変遷するために、時間をかけて実行しなければならないような案件は、まず絶対に実現することがありません。

 内閣がどう変わろうとも、普段の政治的行政の遂行を保障する中間的な組織がないために、政治の低迷に見切りをつけた一部の官僚は、独自のサバイバルを考案して、面従腹背の官僚的行政団体に化してしまいます。

 政治家のほとんどは官僚のような明晰な頭脳は持っていません。官僚は国家を経営するために選出されたエリートです。

 政治家は地域や国家の全体的な方向性を指し示し、すべての利害を調整しながら牽引する存在です。官僚のような緻密な頭脳ではなく、アグレッシヴで、パッショネートな人物でなくてはならない。

 しかし現下の政治のように、人事調整のような組閣では、官僚にとっては、内閣の政治家は、ただの「お山の大将」にしか見えないでしょう。しかも持ち回りのような人事で、大臣の品格が見えない。つまり尊敬するものがない。

 はっきり言って、現在の日本の行政制度は、明治維新から始まり、維新の結果が定着するまでに機能するまでの時限的な制度だったのではないかと思います。それを周辺の状況がどう変わろうとも、手を加えることもなく温存してきたために、極めて硬直化した官僚組織が完成してしまったといえるしょう。

 セキュリティ対策や時代適応を最優先しなければならない事態に直面している日本の政治と行政は、制度の変革なくしては、再生はおろか、国際的にリーダーシップを発揮することは絶対にできないでしょう。

 だから外務省は、まるで国政に関心がないというか、オバケ的な存在になってしまっているようです。本来では、国の将来を見据えて、もっとも俊英な頭脳とハートを持ったエリートで構成されなければならないはずですが、まるで象牙の塔の中に隠れてしまっている。

 しかしこの全体的な制度変革が実現しなければ、官僚の自堕落と小粒の政治家の生産再生産によって、汚職と愛のない行政が蔓延してしまいます。

 厚労省のデジャブ、財務省のドンカン、国交省のオヤカタヒノマル、文科省の教育知らず等々、制度疲労という軽いものではなく、制度乖離の現状では、今の世相のような、互いに無関心な無機的な社会の餌食になるのは、国民のすべてです。

 地方分権制を唱える政治家も、自身の地方組織に温存されている縦割りの似非官僚主義的な体質と制度を変えることから始めなければ、仮に地方分権が実現しても、かえって機能不全に陥るだけだということを知っておかなければならないでしょう。
by MUKUZAIKENKYU | 2008-06-15 07:00 | コラム 政治・経済・社会

「健康住宅」と称する家は、まず疑ってかかること

 1998年以降、住宅建材に使用されている化学物質が、そこに住む住人(施主、住まい手)の健康を蝕んでいることが判明しました。

 その主な原因物質は、ホルムアルデヒドでしたが、総体的に有機リン系化合物質が、人間の体内に残留すると、神経や内臓を侵すことで、多くの症状を惹き起こすことが確認されました。

 この有機リン系物質とは、かつて戦争で毒ガスの主物質として利用されてきたものです。殺虫剤や防蟻剤、強力洗剤、消臭剤に、今でも利用されている物質です。人間を殺す毒ガスなので、虫を殺すことなど朝飯前です。

 住宅では、新たな基準が設けられ、F☆☆☆☆という建築基準法の定めた基準を満たせば、「人体への健康に悪影響がない」とうことで、いろんなところで利用されています。

 数回目にも述べましたが、この基準が設けられた後、本来ならばシックハウス症候群の患者は減るはず、減らないまでも増えることはないはずですが、この10年間で大幅に増加しているという信じられないような事実が惹き起こされています。

 この原因は、はっきり言って、建築基準法そのものがあまりに建材業者寄りの基準でしかないということ、そしてその甘い基準のために多くのビルダーが、いかにも「健康」のお墨付きをもらったかのように「健康」を売りにして、多くの住まい手を巻き込んでしまっているということです。

 別の角度から見ると、日本の住宅メーカーや地域ビルダーの大部分が、人が住む住宅に対して、如何に無頓着で、無知であるかを証明しているようなものです。

 良心的で、コンセプトの高いビルダーは、化学物質を徹底的に避ける家造りだけでなく、そこに住む住人に対しても、生活の仕方を事細かに指導しています。

 それ以外のビルダーは、売るまでは美辞麗句で、夢のような売り文句で無知な住まい手を騙し、入居してしまえば、後は何があろうと住まい手の責任に転嫁してしまう。

 無垢の木を使っているから健康に良いという業者がいるとしたら、絶対に信じてはいけません。家には、多くの建材や設備が使用されています。トータルな視点から、事細かに丁寧にアドバイスできるビルダーでなければならないことは言うまでもありません。

 あなたは単に丁寧でお行儀の良いだけで愛想のいいセールスマンを信じて、家造りを頼む人ですか? 
by MUKUZAIKENKYU | 2008-06-13 07:00

ジャポニカパネル用推奨塗料

 前回でご紹介しましたジャポニカパネルは、おかげさまでいろんな方面から、お問合せをいただいております。ありがとうございます。

 木にこだわると、塗料に必ず辿り着きます。その木に合った塗料をご紹介することは、材木屋として避けて通ることのできない仕事の一環です。

 ジャポニカパネル&フローリングは、芯材に杉製構造用合板を使用しています。揮発性有害物質の放散を極力抑えた製品です。もちろんF☆☆☆☆認定品です。

 ゲインが取り扱っているからパネルやとどパネルも同様の基準をクリアしています。そういう意味では、どの製品も安心して使用できます。

 でも私が最近知ったことですが、シックハウス症候群である「化学物質過敏症」の患者さんが反応する基準がありません。一応JAS・JIS認定とはいっても、VOC(揮発性有害物質)がゼロではありません。

 私たちは、そういう意味から、これらの製品から放散するであろうVOCを、更に押さえ込む塗料はないか探していました。

 日本のメーカーでは、日本の基準を前提に製造されているため、どうしてもあまい製品しかできません。ほとんどのメーカーは、環境対策とコストを天秤にかけて製造するために、法律さえクリアしていれば、実際に利用する人の環境には関心を持たないといってもいいでしょう。

 ゲインは、F☆☆☆☆認定品であることには全く満足していません。一般的にはほんの少しの量のVOCにも反応してしまう過敏症の患者でも、快適に過ごせるような生活空間を演出できる製品をお届けすることが使命だと思うからです。

 そこで偶然か必然か、これをセレンディピティというのでしょうか、耐久性抜群で、しかもVOCの放出と吸収をシャットアウトする塗料を発見しました。
 それが『ロハスコート』でした。

 この塗料は、いわゆる自然塗料ではありません。ですが、環境対策を十全に考慮した製品です。以下、特徴をご紹介します。

①水性無公害封止型塗料
②米国連邦法での燃焼実験で、有害なガスを発生させないことが実証されている。
③超緻密なフィルム形成で、酸素や水蒸気は透過するが、高分子VOC有害物質の放散を防止
④促進耐候試験では、2000時間という驚異的数値を記録している
⑤屋外木材製品への効果では、公的機関の暴露実験で、7社17品目のなかで最高の評価
⑥エジソンアワード環境達成最優秀商品受賞


 訴訟社会の米国では、ちょっとした欠陥でも大きな賠償問題に発展してしまいますが、そういった厳しい認定基準をクリアした塗料です。

 また従来の自然塗料では、特に油性塗料は自然発火の可能性があり、ユーザーの方でも簡単に利用できるものではあれ、管理の仕方を間違うと、大変危険な問題をはらんでいます。

 水性塗料では、自然発火などの心配はなく、自宅での保管も安心できます。

 価格は欧州の自然系塗料よりも安く、カラーも20種類あるため、好みの色に仕上ることが出来ます。

 自然へのこだわりを持つことはいいことですが、今日のように化学物質に囲まれた環境の中で生活せざるを得ない条件では、まずこういった有害な化学物質からの被爆を防止することが、何よりも大切な要件といえるでしょう。

 その意味から、私たちが取り扱っているからパネルは元より、ジャポニカパネルとフローリング、そしてすべての合板建材に、このロハスコートを塗装することは、ごく微量な有害物質も押さえ込んでしまうために有効だと思います。

 実際に塗布してみて、何度も実験しましたが、油性塗料が半日かかっても、なかなか乾かないのに対して、ロハスコートは、早くて1時間、遅くても3時間で、十分に乾きました。

 だから普段は2回塗りや3回塗りの現場では、何日も時間をかけなければならなかったのが、ロハスコートを使用すれば、一日で仕上ることができ、作業手間コストを半減させることができます。

 これはユーザーの方だけでなく、塗装業などの専門業者にも、大きなメリットになります。

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by MUKUZAIKENKYU | 2008-06-12 07:00 | 木の家 国産材 無垢材

ジャポニカパネル&フローリング

 先日ゲインより、新製品としてジャポニカパネルを発表しました。この姉妹品として、ジャポニカフローリングがあります。

 今回はこのジャポニカフローリングをご紹介しましょう。

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厚さ15㎜ 135×1818 14入り

特徴 芯材 九州産杉製合板9㎜  両面 九州産杉3㎜厚幅接ぎ板

F☆☆☆☆製品 芯材を含めて5プライ 床暖房にも使用できます。


 杉製のフローリングでは、これまでは床暖房対応品はほとんどなかったのですが、杉の手触りの良さ、温かみ、香り、調湿性能をそのまま活かして完成しました。

 国産無垢材のゲインとして、コンセプトを堅持してきましたが、このフローリングは、芯材に杉製とはいえ合板を使用しているため、その趣旨に反するのではないかと、しばらく考えました。

 テーブルや建具用として、からパネル(から松製幅接ぎ板3層クロスパネル)をこれまで販売してきましたが、多くのユーザー、設計事務所より指定されて、いろんなところで利用されています。

 仕様は若干異なるものの、ジャポニカパネルの芯材に杉製構造用合板が使用されている点が、ゲインとして心理的抵抗がありました。

 でもよく考えてみると、これまで販売してきたからパネルもF☆☆☆☆製品です。そしてこの製品は、九州からははるかに遠い北海道で生産されています。

 また北海道は、九州から見て最も遠くの位置にあります。そのため物流コストが、他の地域と比べて、ダントツに高くなってしまい、ユーザー様に余計な負担を強いてしまいます。

 予算があればいいのですが、物流コストをかけずに、ジャストインタイムで供給できることは、企業のお客様に対する商業倫理的努力として欠かせないと思います。

 そこで九州から全国に発信できる製品として、今回“ジャポニカパネル”と“ジャポニカフローリング”を開発しました。九州圏内であれば、送料はからパネルの3分の1以下になります。西日本でも、ほとんど変わりません。

 芯材の構造用合板にも、九州産の杉を利用しています。そのため間伐材も利用でき、端材も残らず利用できるため、歩留まりが飛躍的に向上して、九州の産地に、より多くのお金を残すことが可能になります。

 産地にお金が還流されなくては、日本の無垢材の将来はありません。

 産地が全国的に疲弊している現状にあって、私たちゲインは、九州の優良材を、もっと身近なものとして利用していただけるように腐心して、“ジャポニカパネル”をご紹介しています。

 この製品に使用されている杉は、飫肥赤杉です。九州では、もっともポピュラーな杉のひとつです。最近では、関東や関西で、この飫肥赤杉が高く評価されています。珍しい?のでしょうか?

 構造材としては、九州では当たり前に利用している飫肥赤杉ですが、二次加工品としては、おそらくジャポニカパネルが初めて全国に供給できる製品でしょう。

 詳しくは、ゲインまで直接お問合せください。 
by MUKUZAIKENKYU | 2008-06-08 06:30 | 木の家 国産材 無垢材

知らない、気がつかないは怖い シックハウス 3

 この“化学物質過敏症”は、神経系を侵すため、実に多様な症状となって現れます。そのため判定が難しく、手遅れになりやすいということです。

 いわゆるアレルギー反応とは異なり、普通の人では気がつかないレベルの物質に、文字通り過敏に反応してしまいます。医者でも判断しかねる病気では、身近な近親者や友人に理解できるはずがありません。

 そして周囲の無理解は、患者を精神的にも追い詰めてしまうようです。一日も早く、この病気を簡単に判断できるように医学の進歩が望まれます。

 この新種の病気は、自然界のウィルスや病原体から生まれたものではありません。人間が作った、地球上に存在しない化学物質に侵された人工的な病気です。しかも工場などからではなく、普段当たり前に使う家や学校、施設を発生現場にしています。

 だから怖いのです。

 とりわけ90年代にもてはやされた「高気密・高断熱」として密閉状態の家から、多くのシックハウス症候群が発生しました。日本の伝統的な家造りに反し、工業化を推し進めた結果、家屋のペットボトル化が当たり前のようになってしまいました。

 原因が明らかになった今でも、いまだに高気密を標榜している反人間的なビルダーが、全国にゴロゴロいることを知っておいた方がいいでしょう。

 化悪物質を大量に使用したために、シックハウスが蔓延しましたが、法律は、家屋の強制換気を義務付けました。そして有害物質をある程度禁止にしましたが、世界基準から見れば、あまりにぬるい基準(F☆☆☆☆)フォースターをクリアした製品にお墨付きを与えました。

 一見揮発性有害物質を使用制限し、基準を厳しくしたので、過敏症患者の発生は抑えられるはずです。でも実際はどうでしょう。

 98年以降、この10年間で、化学物質過敏症患者は、更に増加しているのです。減るはずのものが、かえって増加する??

 小中学生の安易な自殺が増加して、若者の残忍な殺人行為が繰り返し報道されていますが、あながち無関係ではないでしょう。

 この事実から考えると、原因はある程度明確になります。

 それは新たな化学物質が作られ、それが法の網の目をすり抜け、家屋や施設で利用されていると考えられます。また紫外線や電磁波によって変化する化学物質も考えられます。

 オゾン層の崩壊と地球温暖化、そして国境のボーダーレス化による海外からの化学物質の流入等々。黄砂が運んでくる中国の汚染物質は、日本の大半を覆い尽くしつつあります。

 人間社会の進歩のために造られたはずの多くの化学物質は、見た目は生活に貢献するような姿をして、実際には農薬を初めに、多くの人々の健康を侵してきました。

 人間と自然の環境と人工的な産物との距離感は、とりわけ見定めなければならないようです。

 それを見失った結果、日本の家屋が病気の発生源となってしまったことは、建材メーカーと全国のビルダーは心から反省しなくてはならないのではないでしょうか?

 法律をクリアしているからと、窯業系サイディングや石膏ボードを多用していては、産業廃棄物の家を大量生産しているようなものです。そして原油価格の暴騰に支配されている石油を原料とした化学製品のすべては、使用すること自体を考え直すときに来ていると思います。
by MUKUZAIKENKYU | 2008-06-07 06:30

知らない、気がつかないは怖い シックハウス 2

 家造りには、トータルにコントロールする人が不可欠です。

 その人は、建築家であり、大工の棟梁でした。

 今でも立派な建築家や大工さんはいますが、大手の住宅メーカーを始め、その物真似をする地域ビルダーにとっては、そういった有用な人物は、かえって邪魔な存在になってしまいます。

 価格競争に走るビルダーは、より安いものにしか目がいきません。高度な技術を持つ建築家や大工さんは、彼らにとっては競争の障害以外の何ものでもないからです。

 建築現場をより単純な機械的な作業の場にしてしまうことによって、コストを下げたため、日本の各地には、メーカー分譲地を中心にして、ありふれた安物の家が氾濫してしまったのです。

 さてそこで、このような家造りを強行した結果、日本の家屋は、化学物質の加工製品が溢れ、気密性というより、実際には閉鎖性の高い家並ができてしまいました。

 外壁は、セメントの加工製品(窯業系サイディング)で覆われることで、周囲に無用な太陽光の反射熱を撒き散らし、いかにも安っぽい家ばかりになってしまったのです。

 そういった家の中に住む住人は、まさに化学物質の揮発に晒される被害者になってしまうことは、当初から分かっていたことです。

 1970年代から90年代にわたって、こういった化学製品の家に24時間住む人々から、ある新しい病気が発生し始めました。それが“シックハウス症候群”という“化学物質過敏症”です。

 この病気は人工的な病気です。地球上の存在しない有害な化学物質を肺や皮膚から取り込んでしまったために、神経系統を侵されて、免疫不全に陥る病気です。

 そのため発症する内容は千差万別で、また個人差があるために、それが“化学物資過敏症”であるかどうか判別すること自体が困難な病気です。

 新築の家に住んでから発症する人、またリフォームをして発症する人から考えるしかないのが現状のようです。でもそのシックハウス症候群は、家だけではありません。

 比較的体質の強くない老人や年少者の施設からも、この病気が発生しています。“シックスクール”とか“シックホーム”と呼ばれています。

 幼児や年少者は、まかり間違えば、シックハウスで育ち、シックスクールで一日の大半を過ごすことで、本当は化学物質過敏症に侵されているのに、誰も気がつかずに、単なる変人や落伍者のように差別する事態も発生しているはずです。

 この病気は、誰も気づかず、何の治療もしないうちに、やがて患者の精神まで変調させてしまいます。自分の病気を客観的に処理できないために、本人のジレンマを抜き差しならないものにしてしまうのです。
(つづく)

www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/
by MUKUZAIKENKYU | 2008-06-03 00:30