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最近読んだ本

 普段は実用書ばかりを読んでいる私ですが、気分転換にと、ある人の講演を本にした『赤い自転車に乗って』を読みました。

 致知出版社から出た書籍でしたが、読み進めていけばいくほど、この方(山村洋子)の生き方には、私が足りないものが何かを教えていただけました。

 元々涙腺がゆるいので何度も嗚咽してしまいました。

 この方の生き様のすごさに感じるのではなく、まさに「死中有活」をまざまざと見せ付けられた想いです。

 活を得るには、下手な要領よさや賢さはむしろ障害にしかならないこと、愚直でも今を100%生き切ることがどれほど大切か、そうして初めて人との縁が本物に、すなわち時や場所を越えて真実のつながりに変化するのだということを、再び教えていただきました。

 どんな苦難も、それはお天道様がわざと試練を与えているのだ、この壁を乗り越えてこそ新たな境地を得ることができ、お天道様はその人に決して乗り越えられない試練は与えないものだと、この本を通じて、改めて目覚めることができました。

 一見すると、自分のせいではないところから自分の人生やそのときの生活が悪い方向に振り回されるような体験をすることがあります。

 でもそのとき条件反射的に相手を恨むのではなく、本当は他人の顔をして、ある大きな力が私を試していると捉え直すことができると、突然目の前が拓けて来るようです。


 日本の大企業から中小企業も、今回の金融低迷から慌ててリストラをしています。派遣労働者は、モノとしての在庫並みの扱い方です。

 バブルがはじけて得た教訓は何だったのでしょう?単に社会保険負担を減らし、人員は調達するものという、実に利己的な企業運営が招いた結果は、日本の本来の企業経営観を捨てることだったのでしょうか?

 元々バブルに浮かれた企業そのものが日本的経営から逸脱していたのですから、その彼らが対策として得た知恵とは、更にあくどさを増したさもしい経営技術でしかありません。

 バブルがはじけたときに、政治や行政は労働者の保護政策を後回しにしました。それ以上にさもしく卑しい一部の大手経営者の口車に乗って、派遣労働法という典型的な悪法を作り上げてしまいました。

 虚業でしかない派遣業者に国がお墨付きを与えたのですから、その後日本の労働環境は奈落の底に落ちていきました。日本の企業の多くは、経営の基を忘れ、まるで奴隷市場のように労働者に対する敬意を見失ってしまったようです。

 もちろん日本の法律の後進性がそれを助長したことも事実です。それは政治家と名乗る連中がスピーディーでタイムリーな立法を怠ったため、企業は自己保身に走らざるを得なかったことは間違いありません。

 社会保険や雇用保険のあり方を抜本的に考え直し、より的確より公正に全国民に浸透できるような、また企業から機械的に保険料を徴収するような従来の制度は新たな制度に取って代わられなければならない時期に来ていることは間違いないでしょう。

 日本の社会のどれもこれも隅々まで萎縮してしまわないうちに、立法府の主役である国会議員は、命がけで日本社会の救済を果たさなくてはならないと思います。

 
by MUKUZAIKENKYU | 2008-12-17 18:22 | コラム 政治・経済・社会