日本の住まいを良くする無垢材研究会
木の住まい案内舎ゲインのゴトウです 一昨日辺りから、毎日風の強い日が続いていますね。時々降る通り雨と相変わらずの黄砂で、クルマのワックスがこさぎ落とされ、出かける前は洗車が日課になってしまいました。 でも翌朝には、クルマの屋根はぼんやり黄砂が被膜のように覆っています。車体に道路や景色が反射して、ピカピカに見えるのが好きな私としては、どうしても気になるところ、・・・ まあクルマの見かけで判断されるわけではなし、ちょっと妥協して、福岡圏内を走り回っています。おかげさまで、ゲインの名前が少しずつではあれ県内に浸透しています。 「無垢の木のことなら、ゲインに訊ねれば間違いない」と、日本で5本指に入る設計事務所の所長さんからお墨付きをいただきました。ありがたいことです。 ゲインとしては、日本の木でスギとヒノキをしっかりと押え、その上で日本のから松や赤松そして九州から東北そして道産の広葉樹をご紹介しています。 塗料は健康被害のない自然塗料のみを取り扱っています。国内で、ゲインと似たような商売をしている業者が数件いますが、訊ねてみると、残念ながら、彼らは有害な塗料を販売しているところが多い。 木を保護するための塗料ではありますが、人の健康に気配りができなくては、片手落ちというより、もっと罪が重いと思います。 無垢の木に美辞麗句は要りません。産地の想いを素直に正直に伝えること。これが基本です。 ![]() 焼浮造りの杉板です。壁用だけでなく、RC型枠にも転用できる優れものです。・・・ていうか、最近はRC型枠用の指定注文が圧倒的に多くなってきました。 コンクリートの壁が、打ちっ放しのコンクリートとは思えないほど、命を吹き込まれたかのように躍動し始めます。 4月現在4件のご指定をいただきました。大規模ではありませんが、周囲の環境から際立つ建物が生まれるでしょう。 先日ご紹介した、九州の特選小国杉は“K’s(ケイズ)”(仮称)という名前になりそうです。単なる地域材ではなく、その中でも本当に良い木を選び、想いを込めて美しい製品に仕上げる熱意こそが決め手です。 ![]() ゲインの「オーヒノキパネル」 どうです?ヒノキも使いようで、ヒノキオイルをたっぷり含んだ赤みだけの壁や家具に生まれ変わります。 モニター募集をしたら、早速3件の建築家と工務店さんから手が挙がりました。モニターとしてですから、お値段は当然正規より格安です。 とにかく知って欲しいから、とにかく先ずは使ってみて欲しいから、5月一杯まで、掛け値なしで、皆さんにお届けしています。 ゲインでは、熱い想いで一所懸命に頑張っている木の産地を、心から応援しています。肥後クリ、樅の木、肥後ツガ、北の赤松、奥州から松、熊野のヒノキ、道産のナラ、アサダ、イタヤカエデ等々。 この無垢の木たちは、愚直一本です。だから裏も表もありません、何も引かない、何も足さない、そのままが唯一であり、そして全てです。 ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/ もうすぐ新規ホームページに移設する予定です。 ▲
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| 2010-04-30 11:25
| 木の家 国産材 無垢材
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです ![]() ゲインの新製品“オーヒノキパネル” おかげさまで、大反響です。 見た目はただのヒノキのピースを積層加工した集成パネルではありますが、厚さは3ミリから120ミリまで、どんなリクエストにも応えられるようにしました。 でもよ~く見てください。・・・美しいと思いませんか? 同じヒノキでもモノが違うのです。一般市場では白太ばかりのヒノキが出回っているのですが、あるやり方をすると、こんな赤みばかりのきれいな桧のパネルが出来上がるのです。 壁のスクリーン、カウンター、テーブル、その他家具にも利用できます。見たとおりかなり高級な印象ですが、実際たしかに高級なのですが、ゲインは、それを誰にでも手が届くお値段でお分けしています。 ![]() これは近日中にゲインが発売する予定の“特選小国杉”の無垢板です。 こんな広幅の無垢板が取れるだけでなく、その色艶は他の産地の杉を寄せ付けません。ここから出荷される柱や梁、そして無垢板は、すべて杉の大切な成分である油分を保ったままです。 だから表面に艶があり、触るとしっとりと、吸い付くような滑らかさが実感できるのです。 よくなんちゃって材木販売業者が「弊社のこだわりは、何といっても乾燥にあります。だから・・・」というフレーズを目にします。 大量の重油を使って、CO2を排出しながら、水分と一緒に木の命とも言える成分まで取り除いては、本末転倒というしかありません。 この“特選小国杉”も、たしかに乾燥させていますが、重油を一滴たりとも使用せずに、しかも木の色艶をそのまま残すことに成功しています。 ゲインの所在する福岡県にも、関西などから、口先旨く「想い」を語ることで、とんでもない高価な安物を持ち込んでいる業者もいますが、福岡圏内の良心的な建築家や工務店さんは、どうか惑わされないでほしい。 調べてみたら、同程度の製品なら、ゲインはその業者より2割以上安く販売していました。情報の偏差とは怖いモンです。 でも値段の安い高いも関係はしますが、そんなことよりもっと大切なことは、ホントにどんな「想い」を以て、日本の木を紹介しているのかです。 人工乾燥を当たり前に思っている業者は、市場経済の元で木を殺すことに何の躊躇もしない、もっといえば自然を無理矢理人の尺度に強制しているにすぎません。 でも本当に「想い」を大切にするならば、「経済」や市場原理は、想いの下僕でなくてはならないはずです。 日本の無垢の木は、日本人の数千年にわたって引き継がれてきた「想い」でなくてはならないはずです。何を引き継ぎ、何を伝えるのか。 日本人は、古来より礼儀と公の心を重んじてきた民族です。だからこそ伊勢神宮のような素晴らしい神域が生まれ、保たれてきたといえます。 私たちゲインは、日本の無垢の木を紹介するとき、常にヤオロズの神々に感謝する心を忘れないように心がけています。 ホームページ→ 近日中に、新規ホームページを公開します。 ▲
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| 2010-04-28 19:33
| 木 無垢材 自然
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです 先週は後半から、やることが一気に増えて、執筆と出張の繰り返し。あっという間に一週間が過ぎてしまった。 先日の土曜には、九州のへその阿蘇地方の近くにある小国町に行ってきました。土曜ということもあって、途中にある道の駅は、どこも大流行。 昼に立ち寄った「大山」の道の駅で、道すがら食べるつもりで柿の葉寿司を購入。ここの地域の名物は、梅干です。 十年ぐらい前にできた「木の花ガルテン」は、新鮮な食材のバイキングと産直モノで、一気に有名になって、今では福岡に3店支店があるほどですが、本店のここでは、非常食用というか勢いで、つい梅干を買ってしまった。 ![]() 上の写真は、特選された小国杉の原木の山。アヤスギやヤブクグリが混在したものですが、写真でも分かるように、とにかく赤みの多い杉で、その赤みが他の産地のそれより、はるかに艶があって美しいのです。 私は一発で好きになりました。今ゲインで取り扱っている杉の中心は、徳島県の木頭杉ですが、灯台元暗しでした。 私の性格かもしれませんが、市場にメジャー的に流通している木には、丁寧さが感じられません、単に規模ばかりを誇ったり、非常識な製材所になると、人工乾燥した木を自慢する連中もいます。 人工乾燥全てが悪いわけではないけど、乾燥させるために大量の重油を使ってるんじゃ、低炭素社会のホープのはずの木が泣くというものです。 しかも強制的に乾燥させられた杉は、その命ともいえる油脂成分やタンニンも排除されてしまっては、製品はもはや杉ではなく、抜け殻でしかありません。 パサパサカラカラの杉を、乾燥しているから良い木なんて言ってるんじゃ、本当の意味で木を知らない者の言い草でしかありません。 ![]() 上の写真に写っている杉板は、4メートルの無節の製品です。しかも一滴の石油も使わずに、2週間かけて乾燥させ、杉の油成分はそのまま保持しているので、木の手触りから色味まで、すべてが自然に近い。 小国の杉は奥が深い。九州モンの私も、頭をぶっ叩かれたようなインパクトで、心から反省しました。 ゲインは、木頭杉も大切にしながら、ここオグニの杉(アヤスギ)を、真に九州を代表する品格ある杉として、今後力を入れて行きたいと考えています。 ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/ ▲
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| 2010-04-26 10:23
| 木 無垢材 自然
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです 2010年度プロジェクト進行中! より多くのユーザーさんに利用していただくために、ゲインの社会的使命を果たすために、不足しているモノを完全に補い、すでに整っている世界を、さらに強く高く築き上げなくてはならない。 と、ひしひしと感じる今日この頃。今週に入って、数名のユーザーさんから照会をいただきました。 おひとりは東京のH様。もう一人は岐阜のO様、さらに福岡市在住のYさんとMさんから。異口同音で、「ゲインさんが取り扱っている床や壁材が良いのは分かるけど、家全体を、つまり家の骨組みの材料(構造材)まで出してもらえるのでしょうか?」、と。 「もちろんできますよ。でも、Hさんのご住所は東京で、量のかさむ構造材を運ぶには、それなりの運搬代がかかるので、そういった負担をさせては申し訳ないし、私が出向いて、地元で良い木を出しているところを探索して差し上げましょうか」 「いや、ゲインさんが愛されている木で建てたいのです。後藤さんが責任を持って探してくれるのはありがたいけど、それまでの経費を考えたら、ゲイン指定の九州の杉を送料をかけて届けてもらった方が間違いないし、安上がりでしょう。・・・」 東京のH様と岐阜のO様には、送料負担をしていただくのが恐縮なのですが、それならと割り切って、ゲインがしっかり見届けた素晴らしい構造材を提供できるように、九州の産地としっかりタッグを組みなおすことにしました。 これからの計画なので、実現するまで後半年はかかるでしょう。Yさんとは、近くということもあって、Yさんの要望にあう建築家を紹介することが、最初の仕事になりました。でも聞いてみたら、すでにある工務店に声をかけているとのこと。 こうなると、けっこう厄介なのです。その工務店さんが、私の知っている建築家と旨くつながれば良いのだけど。これからの課題になりました。 ・・・実際に、こういった問合せをいただきながら、ゲインとしては構造材には積極的ではありませんでした。ホントは良い産地も良い木も、どこにあるか知っていましたが、まだ道途上で、そのままにしておいたのです。 でも昨年から段々と多くなるユーザーさんからの「構造材まで対応して!」というリクエストを無視するわけにはいかなくなったのです。自分でも気づかなかった側面を、ユーザーさんや建築家の方々の方が、よく見てくれているんですね。ありがたいことです。 ![]() ちょうど出荷したばかりで、残った丸太しか撮影できませんでした。木口が黒く見えますが、それは木の灰汁が出ているのです。この灰汁が切れたとき、アヤスギ本来の鮮烈な赤みが甦ります。 ![]() アヤスギの梁材の残材があったので撮影しました。見事な赤みですね。 九州では当たり前のことですが、オビアカが一般材として最も多く流通しています。特別品質が良いからというわけでもありません。とにかく成長が早く、量産向きの木のため、結果としてそうなっているといっても良いでしょう。 ウヰスキーに例えれば、オビアカがサントリー角瓶で、アヤスギはニッカの竹鶴になりますか、・・・ アヤスギを含めた地域材を小国杉と呼びます。小国杉は、厳密に分けると、アヤスギ、ヤブクグリ、ヤクノシマの3種類になります。 ヤブクグリは品質の安定性にいまいち不安がありますが、それ以外のアヤスギ、ヤクノシマは、美しく高品質な木が比較的多く取れます。 ゲインのプロジェクトが、ここから再び胎動し始めました。 本物の無垢の木によるトータル・プロデュース事業は、確実に前進しています。多くの建築家とユーザーさんから、いろんな形でリクエストされ、これまでジッと案を温めてきました。 無垢の木トータル・プロデュース ゲイン ▲
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| 2010-04-22 11:26
| 木の家 国産材 無垢材
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです 相変わらずどんよりとした空が、朝から続きますね。今夜は、再び雨が降るそうです。 ・・・が、私はなぜか爽快そのもの。実は昨日友人のY氏と一緒に、近くの焼き鳥屋さんの『若鶏』で食事をしたのですが、想像以上に美味かった。 タタキも、串焼きも、どれも美味しかったのですが、ここはタレに秘密がある。飽きが来ませんでした。 そればかりではなく、焼き方が実にちょうど良い。店は、普通の居酒屋の大きさながら、バランスが取れていて、ゆっくりできそうな雰囲気です。 久しぶりに豚足を食べました。豚足は、店のポリシーがもろに出るのですが、なかなかの美味でした。 ゲインの事務所から、ゆっくり歩いて5分ぐらいの場所にあります。これから事務所での打合せや会議がある時は、関係者の皆さんと一緒に食事ができるので、夜遅くなっても問題ありません。 近くには筑豊電鉄の今池駅もあるので、黒崎まで10分ほどで辿り着きます。便利そのものです。 以前の事務所は則松にあったのですが、そこはクルマなしでは身動きが取れない、ある意味陸の孤島みたいな場所でした。 公共機関は、歩いて8分のところにバスの停留所があるにはあったのですが、1時間に1本のペースでは利用価値がありません。 ![]() アヤスギは、成長するスピードが、他の杉と比べて遅く、そのため年輪が詰まった木になります。それに芯の赤み部分が濃くて多いため、スギらしい美しさを持っています。上の写真の木は、細く見えますが、樹齢は100年近い樹なのです。 成長が早いスギでは、九州ではオビアカ系とヤブクグリ系です。オビアカは人工改良の木で、スギ本来の赤みではなく、ぼんやりとした色合をしています。 この木は宮崎を中心に生産されていますが、比重が軽いので、人工乾燥をしやすく、商品としての回転率が良いため、九州の各地で植林されている木でもあります。 でもね、スギを知る人が見たら、いまいちの木でもあるのです。人工的に改良されて、黒芯はなくなり強度も増したのですが、人間の都合で造られたためか自然本来の風味に欠けるのです。 まあ、あんまりけなすのは止めにしましょう。同じ九州産の木です。頑張ってほしいものです。 でもね、木材を見て扱って50年以上の歴史、私自身は30年近くの経験しかありませんが、九州のスギに限っていえば、本当に美しいと思えた木は、アヤスギと小国杉だけなのです。 山で働く人々と接して、本当に一所懸命に木を育てている方々には、心から敬意を払って接するようにしています。 市場では、製材された角材を見るしかありませんが、そうなるまでにどれほどの人々が、自然と闘いながら、木を守り育てあげてきたか、それを知る者としては、ただ売れるから売るとか、地産地消を無視した商売のやり方には、どうしても納得できないのです。 ![]() 山を掻き分けて歩いていたら、突然番の小鳥が目の前を飛び立ちました。びっくりして、出てきたところを覗いてみると、そこには巣が、・・・しかも小さな卵が4個もありました。ホオジロの巣でした。 明日は、いよいよ丸太をご覧いただこうと思っています。 ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/ ▲
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| 2010-04-21 11:10
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです ![]() 上の写真は、ヒノキの間伐材です。アヤスギの里の奥山に登り、いろんなことが学べました。スギとヒノキが交互に植林されていました。 間伐材の丸太といっても、木口はヒノキらしく赤みが良い色合をしています。 アヤスギは、九州ではダントツに木柄が良いのですが、一旦市場に出されると、生産者の思いなどお構いなしに安く叩かれることが多い。 植林してから、伐採後、製品として世に出すまでの期間の経費と利益は、まず植林する際の利ざやを前提に算出するものです。でも計算したからと言って、それがそのまま通るほど、世の中甘くはありません。 右肩上がりで計算して投資をしたものの、その後は逆に右肩下がりを続伸。複利計算をすると、完全に元本割れとなり、伐採するだけでも赤字になる。そんな産地は、生き延びるために、国の補助金頼みの経営をするようになります。 本当は、産地同士で、有効なネットワークを構築して、価格が下落しないように、品質の向上と木の生産量をコントロールしなくてはならないのですが、縦割り行政のために、地域地域で良心的な製材所さんが孤立しているのが現状ではないでしょうか。 日本の木材自給率を20%という悲惨な状況から抜け出し、100%を回復するために、何をしなければならないか。 先ずは産地が補助金を当てにしないで自立できるように、川下の消費の側から、もっと積極的に利用する仕掛けを作っていかなくてはならないと考えています。 補助金を当てにしだすと、本来の企業規模を超えて、常に増産をしなくてはならなくなります。借金を増やして、利潤がそれ以上に入るなら、まだいいでしょう。 でも実際には、設備投資分だけは製材能力は向上しますが、丁寧さは間違いなく失われてしまいます。しゃにむに人工乾燥を優先して、本当に良い木を作るというより、量を捌くことが主目的に摩り替わってしまうことが多いようです。 たしかに想いだけでは食べてはいけないかもしれません。でもその想いを忘れたら、山を作ってきたご先祖様に申し訳が立たないと、一所懸命に山を育てる姿こそ、大切に守り育てていかなくてはならないと思います。 ![]() Mさんに案内されるままに入った山から湧き出ていた水は、実に甘くて美味しかった。この水なら、チャンスがあれば、ポリタンクに入れて持って帰りたいと思いました。 その山を下りて、次は別の山に向かいました。そこでは小さな命を発見しました。それはまた明日にでも、・・・ ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/ ▲
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| 2010-04-20 11:20
| 木の家 国産材 無垢材
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです 山作りは森作り。 土曜日に、熊本県の北部『あやすぎ』の山を訪ねました。下の写真は間伐中の山の一景。 ![]() 訪ねた製材所さんは、Mさん。その土地では唯一といっていいほど、アヤスギにこだわりを持って林業を営んでいらっしゃいました。3時間余で、いろんなお話を聴くことができました。 このブログでは治まりきらないほど、・・・ 折りしも間伐中の持ち山を案内していただけました。沢の横を通る細い道を登りに登って、辿り着いた尾根ですが、その途上、人の手が入って、きれいに整備された杉木立が印象的でした。 ![]() 山の経営は、この間伐材が、どれだけ多く有効利用されるかが、とても重要な要素になります。 皆さんの家に届けられる木には、実に多くの人々が長い時間をかけて係わっています。 これまでゲインでは、その想いの結晶というべき木の家を、トータルにコーディネート提案してきました。 とりわけスギは、日本独特の木であり、また日本の各地域で独自に生長しています。地域にはその地域のスギが家づくりに適していることはいうまでもありません。 ゲインは、床や壁材は日本全国の優良な無垢の木を販売しています。でも家の骨組みとなる構造材については、あくまで九州産の杉にこだわります。 気候風土に適合しているだけでなく、輸送コストを極力抑えることは、プロデュースする企業の良心として必要不可欠な発想です。 関東や近畿のスギを、九州や東北に持ち込んだり、九州の杉を関西や関東にまで「高いお金」をかけて輸送することは、家づくりの無駄遣いでしかありません。 何も知らない施主さんを、美辞麗句で故意に誘導しては、良心にもとるというものです。 そこでちょっと蛇足ではありますが、そんな無駄遣い企業と同様に見える政治の世界、・・・ 政治と行政の改革の要諦:「まず隗より始めよ」そして「過去の政権がなしえなかったことを為す」 今の民主党政権は、それをやろうとしている姿勢は見えるものの、あまりに宣伝広報が貧弱なため、これまでの自公政権との違いが見えない。 税金の無駄遣いを止めさせ、国の財政を再建させるためには、まずは国会から地方にいたるすべての「政治家」議員の無駄遣いからメスを入れなくては、国民の支持は得にくい。 事業仕分けと同時に、国会の無駄も仕分けしなくてはならないでしょう。まずは国会議員の特権やお手盛りの定例海外旅行を廃止する等を同時にアピールすれば、国民の期待度は必ず増すはずです。 ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/ ▲
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| 2010-04-19 10:03
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです 朝はウォーキングから始まる。快晴の空は蒼穹となり、東雲は黄金色に染まり、昇りくる太陽は地球上の全ての存在に生命の力を与え、その力に心から感謝する。 ![]() 伊勢ー白山道さんのブログからお借りしました。 大自然の力に心から感謝することから始まる一日は、それまでの小さなこだわりに拘泥してきた人間全てを解放してくれるようです。 小さな自分を捨てよう。昨日までの自分は、すべて小さな自分です。毎朝海老のように脱皮して、清新で強靭な精神の元に、一日を始めよう! 最近ひしひしと感じることですが、今の民主党政権では、日本という国を「経世済民」することはできないと実感しています。 もっと毅然と政治をリードしてくれると思っていましたが、マスコミを通じてしか分からないのが残念ですが、あまりに国民に対するオファーが少なすぎます。それはそのまま政権内の政治家が怠慢だということでもあります。 こんな日本にしてしまったのは、もちろん自民党であり、加速度的に悪化させたものとして公明党も、その責任を免れません。 でも民主党は、選挙前のような信念に満ちた活気が、たった半年で失われつつあるようです。それは権力を握った途端豹変するこざかしい人物を見るようです。 自民党を完全に取り込んだ官僚組織体制を政治主導に改革するのは、並大抵のことではできないのは理解できます。官僚という利口な連中が自分たちの利害を守るために結託すれば、まず最初に行うことは政治の停滞工作です。 でもそんなことは百も承知で民主党は臨んだのではないか。半年間で、もうすでに官僚体制の停滞工作に呑み込まれてしまっている。 日本の明日は、もはや待ったなしという危機的状況だということを、なぜ国民に公表しないのか。国民のコンセンサスを取り付けるよう努力しないのか、選挙前の民主党とは思えないほど脆弱な印象が、毎日高まっています。 日本航空の倒産は、日本の倒産の始まりということ。 投資価値のない日本からは、海外の企業だけでなく、国内の企業も海外に逃げ出すということ。 雇用情勢が改善しないことは、日本の家族崩壊を助長し、深刻な二極化を招くこと。 社会保障費は、すでに枯渇していること。 珍化なマニフェストにこだわる民主党、マニフェストが自縄自縛のトラウマになって、選挙どころじゃないでしょう。 それを批判する今や小人物の烏合の衆と化した自民党に期待できるものは、もはやありません。 だからといって、私たちは小さな力のない政党を今更応援しても、何にもならないことを知っています。 憂国の志士は、どこにいる! 天風会や師友会は、健康体操や論語読みを増やすだけの組織ではないはずです。 松下政経塾出身の国会議員や、また松下幸之助氏に直接薫陶を受けた経営者は、全国にたくさんいるはずです。 経営感覚のない「政治家」に任せていては、早晩間違いなく日本は、周辺の途上国やエスタブリッシュメントの先進国に飲み込まれてしまうでしょう。 とりわけ松下政経塾出身の国会議員たちは、これまでの矮小な党派意識を捨て、大局に就き、ひとつとなる基礎と可能性を持っている数少ない有志だと思います。 自民も民主もないだろ!クソ食らえと思って、自立するべきです。 日本を変えるのではありません。チェンジではない。日本を守り、一から作り直すことこそが急務だと思います。 経済の仕組みから制度の運用を、日本的互助制度として再生させること。 日本への愛国心を胸に国際的な活躍ができる人物を輩出すること。 国家経営とは、日本人の家族経営であり、欧米的発想を排した「以和貴」と「積小為大」の精神の普遍化でもあります。 真の国際感覚は、まず日本人が日本のことをよく知ることです。欧米のメソッドを学ぶのではありません。 彼らならできるはずです。また彼らにしかできないのではないだろうか。 彼らの多くが、伊勢神宮とその神域が、日本だけでなく、世界の宗教の源であることを知っています。 日本そのものを海老のように脱皮させ、清新で誇り高く、恥を知り、柔軟かつ強靭な国に作り直すこと。 それはもう待ったなしです。来年では遅すぎるでしょう。このまま現状の政治や経済が進行するなら、来年は、遅くとも再来年までには、日本は海老の抜け殻になってしまっているでしょう。 ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/ ▲
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| 2010-04-17 09:43
| コラム 政治・経済・社会
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです 昨日はひっじょうに寒い一日でした。朝はウォーキングをするので、ちょうど良い寒気と思っていたのが、夕方からの冷え込みは、さすがにぶるってしまいました。 暑さ寒さが行きつ戻りつ、春真っ盛りになりきれないため、折角開きかけた花の蕾が固く閉じてしまっていました。 ゲインが今回販売する予定のヒノキ。当然九州のヒノキとお思いかもしれません。でも残念ながら違います。九州で良質のヒノキが採れる地域は、熊本の球磨地域ですが、市場に出回っている製品がパッとしないのです。 ![]() 上の写真のような製品が、やたらと多く、九州のほとんどの方が、桧の節有材はこんなもんと思っている。以前の私も一時期はそう考えていました。でもだからこそゲインの製品にリストアップできなかったのです。 数ヶ所の産地を訪ね、または連絡を取り合い、じっくり時間をかけて良質のヒノキを探してきました。 今回ゲインで販売する予定のヒノキは、同じ節有の同じ等級なのに、下の写真のように決定的に違うのです。 ![]() 昨日のブログにもアップしましたが、比較できるように、再度アップしました。 同じ節有材がこんなに違うのには、それなりの理由があります。ヒノキはほぼ100%人工林ですが、枝打ちや伐採樹齢に対する考え方の相違が、こんな形になって現れるのです。 生長する地域の土壌や気候によって、同じヒノキでも色合や樹脂の多少、年輪の詰み方が異なるのはいうまでもありませんが、一番上の写真のヒノキは、どう見ても樹齢が若いし、小枝(小さな節)をそのままにして成長させている。 樹齢が若いと、桧の特徴である豊富な油脂が蓄積されていません。当然辺材部分である白太が多くて、赤みが少なくなります。 こういったヒノキでは、構造材としての利用価値が落ちます。床材としても、耐久性が劣り、色艶の引きが早くなってしまいます。 でも九州では、そんなヒノキが当たり前のように取引されている。 ヒノキを知る者としては、「そんなのホントのヒノキじゃないよ。本当のヒノキは赤みが多くて、その美しさこそが魅力なんだよ」と、いつも心でつぶやいていました。 でもつぶやいて入るばかりでは埒が明きません。そんならこれこそが桧の美しさなのだと証明しなくては、ただの誹謗になってしまいます。 来週ぐらいには、美しいからこそできるヒノキのフレキシブルな製品をご紹介できると思います。 ホームページ→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/ ▲
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| 2010-04-16 08:15
| 木の家 国産材 無垢材
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木の住まい案内舎ゲインのゴトウです ![]() 近く販売を開始する予定の、ゲイン特選のヒノキ。その原木です。 一般の建材市場に流通しているヒノキと比べて、はるかに赤身が多く、また深い紅色(虹彩色)をしています。しかもここのヒノキは、ゆっくりと育つためもあって、年輪の幅が狭く密集しています。 またここの産地の方々は、誰もが自然と森林を大切にされています。だから間伐材といって粗末に扱うことなく、集成のボードや家具の生産に振り向けているため、無駄なものがありません。 桧の産地として有名な地域は、西から熊本(球磨)、東濃、美作、吉野、尾鷲、木曽などが挙げられます。 その地域を走ると、桧の製材所がたくさんあります。でも不思議と、製品がどこで流通しているのか、またエンドユーザーが、どこから購入できるのか、ほとんどの方が知りません。 それはいわゆる木材業界が建築業界の一部として取り込まれてしまっているからで、そのため生産者とエンドユーザーとの間に、多くの障壁(中間業者)が立ちはだかっているからです。 またその中間業者が、木材のプロばかりならまだいいのですが、そのほとんどが木を知らないブローカーばかり。そのため同じヒノキでも質の悪い製品と良い製品がごちゃ混ぜに流通してしまっているのです。 とりわけ日本では、その代表樹種のスギとヒノキの流通が、実に分かりにくいシステムになっていて、良質の製品が買い叩かれたり、低質の製品が高い値段で住宅に利用されていたりしています。 良いものは高い?いえ、想像以上に安く手に入るのです。でもこのブラックボックスのような流通システムが、それを不可能にしています。 どことはいえませんが、ある業者などは、仕入原価の3倍もの値段で販売していたりします。とんでもないことです。暴利を貪っています。 これはユーザーにとっても不幸なことです。もちろん産地の方々にとっては死活問題であり、正当に評価されにくい商流構造では、数世代にわたって育て続けている林業関係の方が、山を放棄せざるを得なくなっているという現実があります。 私たちゲインでは、このような理不尽な流通システムを排し、産地とユーザーさんを直接結びつけるだけでなく、上質の製品をお手頃な価格で販売できるようにしました。 それを実現することで、疲弊した産地にお金を還流させ、ひいては地域地域の山々を甦らせることができると考えています。 下の写真は、ゲインのヒノキの床です。その価格を建築家とユーザーさんにお知らせしたら、皆一様に驚かれていました。材木屋から聞いた値段の半額だったのです。 ![]() その材木屋を名乗る業者は、産地とは縁もゆかりもない製材機械の販売業者でした。機械の利益設定は知る由もありませんが、相当な利益を取って販売していたのでしょう。 お問合せはホームページから→ http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaiti/ ▲
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| 2010-04-14 14:46
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