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雪だらけの日々でも、星は美しい

日本の住まいを良くする無垢材研究会  木の住まい案内舎ゲインのゴトウです


 今朝ウォーキングをしながら見た空は、火星と土星が支えるようにして、恒星のレグルス、アークトゥルース、スピカ、ベガがきれいに浮かんで見えました。

 新月一日前の夜空は、余計な光が少ないため、くっきりと星を見ることができます。

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 スピカは、いつ見ても美しい。


 昼前から、怒涛の綿雪が降り注ぎ始めました。

 奥様の誕生日にと、黒崎の「ドイツ菓子のカワグチ」に行って、一番人気のアップルパイと、二三のショートケーキを買いに行ったのですが、駐車場からアーケードに入る50メートルの間に、みるみる全身雪だらけになってしまった。


 雪だらけというと、昨日は飯塚の幼稚園の現場に行きました。

 ゲインのオリジナル杉床“あかつるぎ30D”平板仕様と壁材の「北の赤松」が、産地から直送で到着する日だったため、検査を兼ねて車を走らせました。

 北九州市内は、ちらほらと雪が舞っていたのですが、市外に出るや否や、突然雪が猛烈に降り始め、周囲の山から田んぼすべてが真っ白。

 行けば行くほど、雪はドンドン増えてきました。何とか材料の検品を終えて帰ったのですが、すでに夕方の5時を軽く回っていました。

 スモールランプを点灯して走るも、暗くなったためライトを点けました。…ところが、車の前が明るくない。周りのクルマと比べて、全然光度が足りません。

 故障したのかと不安になりながら、小一時間かけて事務所に辿り着いて、クルマの前を見ると、ライトからナンバープレートまで、雪が凝結して氷になってへばりついていました。

 光が氷に当って乱反射して、前方に光が行かなかった。氷を落とすと、生き返ったかのように光が前方を照らしました。


 こりゃ、人の人生のようなものだなあ。遠くを目指して頑張っていても、いつの間にかいろんな余計なものが付着して、氣が散ってしまって、目指す方向が見えなくなってしまうことがあるものです。

 人生は一回こっきりです。いつも順風満帆ではありません。障害になるまで気がつかなかったら、それを乗り越えるにも、相当な力が必要になります。

 そうならないためにも、心だけでなく身の回りや考え方を見直して、普段から整理整頓、掃除を怠らないようにしたいものです。

 曇る前に磨く。磨いては、また進む。進んでは、振り返る。振り返って掃除をしたら、後は一心不乱になって努力する。その繰り返しです。


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# by MUKUZAIKENKYU | 2010-01-14 13:55 | 木 無垢材 自然

五百枝(いおえ)杉からのメッセージ

日本の住まいを良くする無垢材研究会  木の住まい案内舎ゲインのゴトウです

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 ベランダのデッキ材に吹き付けた雪。今朝の未明から、雪が降り始め、高速は通行止め。下道は、どこもかしこも渋滞でした。8時をかなり回っても、いまだにクルマが行列を作っています。この行列の人々は、仕事に遅れます。当然会社の評価も下ります。・・・


 人間には誰にも無限の可能性が与えられており、
 努力さえ傾ければ、幸運の扉が開かれる。
       
 そのために何より大切なことは、
 あくまで自己との約束を守り、
 一度やろうと決心したことは必ずやりとおし、
 決して自己を欺かぬことである。
       
 これさえできるようになれば、もう人生は自分のものである。
                                     (致知より)

 これは京都大学の元総長伊藤?氏のお言葉です。


 まさに真実。これがいっちゃん難しかバッテン、これを実現できなければ、おそらく何事もなしえない。

 やると決めたら、どんな障害も乗り越えて、絶対にやり通す。自分に対する言い訳は一切無用。誰も知らない、誰も見ていないからと妥協する人が多くいますが、実はしっかり目の前で見られていることに気づかない。

 それは誰か?・・・自分自身の良心です。正義の心です。これが一番許さない。なぜなら自分の内奥に潜む魂の出入り口だからです。

 自分の魂に嘘をつくと、心は悪いことをドンドン引き寄せます。魂との約束を守り切ると、信じられないほど良いこと(ありがたいこと)が連続します。

 自分との約束を守り通すと、途上どんな障害や困難があっても、必ずその高みに辿り着くことができるものです。安岡正篤師が、異句同義のことを示唆されていました。


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 弊立神宮の境内にある巨杉『五百枝(いおえ)杉』を、正面から撮りました。

 株別れした杉が、とにかく多いところです。そしてしかも大きくどこまでも大きく成長している。この杉は樹齢6千年ともいわれていますが、たしかに株だけ見れば5千年近くは経っているかもしれません。幹だけならば1千年未満の印象。

 それにしても、このいおえ杉から放たれる氣が、どうにもならないほど巨大でした。樹の大きさに比例しているのではなく、むしろ弊立神宮の山の底から湧きあがってくるモノを、枝の末端にまで感じました。

 我が浅薄な知識から、この杉の特徴は、九州の綾杉(アヤスギ)に似ている。でもアヤスギは、九州の北部に分布している樹で、弊立神宮の位置は南端か?

 幹の形を見ると、メアサ、別名アオスギのような樽丸をしている。メアサの分布は九州中南部なので、ここにこれだけの樹齢のメアサがあるのはごく自然です。九州の杉の中では、もっとも古い時代から成長している樹だからです。

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 こんな杉は崇拝する対象ですが、日本は、まさに杉の文化ですが、産地の方にはやはり造詣が深い方が多いのですが、ところが製材所になると、突然無知な人が多くなる。

 製材所というかメーカーは、丸太の杉を製材して、ユーザーに届ける肝心の橋渡し役です。ここで想いが途切れては、それから先は悲惨の一途です。

 土木用にしか使えないモノがあれば、建築でも梁用や柱用と使い分けができなくてはなりません。でもそんなのお構いなしで「作る」メーカーが、意外にも多いのが現状。

 人工乾燥をすれば、カラカラスカスカの木を作って平気な顔をしている。白太ばかりの幼木を混ぜても知らん顔。昨年福岡の南に位置する現場を見たとき、唖然としたことがあります。内心では、「よくこんな木を使えるもんだ」と憤りがこみ上げてきました。

 オーナーさんが可哀相になりました。建築家も、どこかで気づいてはいるものの、出来上がってしまったものは仕方がないと割り切っておられる様子でした。施工する工務店(筑〇)は、まったく気がついていないというか、木を知らないことだけははっきりしました。

 このままでは似非「木の家」ばかりが蔓延してしまうと、危機感よりもゾッとしました。

 やはりゲインが、ホンモノとはどういうものなのか、鮮明に打ち出さなくてはならないという決意のような感情が、心底から込みあがって来ました。


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# by MUKUZAIKENKYU | 2010-01-13 10:18 | 木の家 国産材 無垢材

最高のスタートを切ります

日本の住まいを良くする無垢材研究会  木の住まい案内舎ゲインのゴトウです


 ゲインでは、1月4日からフル回転状態ですが、どうも世間の反応が鈍い。正月休みは、そんなに気が緩むものだろうかと訝しく思いながら、先週を過ごしました。でも本日より、本格的な2010年の開始といえるでしょう。

 とはいえ、この11日間で、ある目標を達成できました。

 仕事上のことではありません。自分の想いのひとつとして、どうしても中央構造線上の神域である、東端の伊勢神宮と西端の弊立神宮の護符が欲しかった。

 その意味は秘密です。

 知人が伊勢神宮にお参りするので、御札をお願いしました。私の方は、九州のへそ位置にある弊立神宮にお参りしました。

 そこでいただく護符に、ご利益のお願いをするのではありません。その護符から放散される波動を直に感じたかったのです。というか、もっと深い目的があるのですが、・・・


 以下、安岡正篤師のお言葉です。

 『大努力をなすには、当然自ら苦しまねばならぬ。
 苦しんで開拓したものでなければ本物ではない。
 人並みの努力をしたのでは秀(すぐ)れた者にはなれない。』


 この意味は、現代の、一般的に流布されている、いわゆる「サクセス」イメージのいい加減さに警鐘を鳴らしています。

 流行している金が金を生むといった「レバレッジ」発想は、少ない力で最大の効果を生む、あるいは一旦仕掛けたら、後は人が作ってくれるという内容。「成功オタク」本が売れる理由ですが、こんな本をまともに信じること自体、騙されています。

 欲望と渇望感(裏には不安感)を煽る商売は、昔から存在しますが、単に人がやらないことをやれば成功するものではありません。また人を動かし、人を利用して、甘い汁を吸うことを、誰も成功とは呼びません。

 やはり自分自身で見出した目的でなくてはならない。その目的は唯一なので、自分自身の努力以外に実現する方法はありません。目的には、傍目から見て似ていることはあっても借り物はありません。

 人真似で成功する者はいません。「俺の真似をして成功しろ」というコピーで、成功を目論む人間は多いけど、その「成功」の秘訣は、精神的な隷属関係を作って「真似をしている限り、一生成功できない人間」を大量生産することです。

 より多くの理解者や協力者の応援を得なくてはなりませんが、それも自分自身の心からの切望は、自ら行動することによってしか手繰り寄せることはできません。その目的は大きければ大きいほど、困難は比例します。当たり前のことです。

 本当に心から設定した目的は、自分以外には見る者もいなければ、自分の内奥の真実から生まれるものでなくてはならないし、だからこそホンモノといえるのではないでしょうか?

 今年一年、自分自身の魂から求める目的を見出した人は幸せな一年を築くことができるでしょう。借り物や適当な動機から生まれた目的を作った人には、より多くの不平不満と愚痴が待ち受けています。


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# by MUKUZAIKENKYU | 2010-01-12 09:30 | リッチな人生

弊立神宮参拝 第2弾

日本の住まいを良くする無垢材研究会  木の住まい案内舎ゲインのゴトウです

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 右の簡素な鳥居から見える光景は、ある意味「え、なに?」という印象です。天下無双の高天原としては、いささかごく普通の小さな丘が連なっているだけにしか見えないかもしれません。

 だからか、ここは誰も立ち寄りません。神宮の境内に、ギリギリクルマで近寄れる高台にあるためか、駐車場代わりの空き地があって、残念ながら殺風景。でもこれは時間帯の問題でしょう。

 朝日の昇る頃と夕暮れには、眼前の山のひだが俄然紅く染まるはずです。

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 さっきの鳥居の真下辺りを、聖徳宮のある向かいの丘から撮りました。一見何にもないただのくぼ地のようですが、真ん中の一本杉の下に水神宮が鎮座されています。ある意味本殿より感動的でした。でも水をタンクに入れる連中がいて、興醒め。

 神の水といわれるものは、ここでいただき、ここで感謝申し上げるのが筋です。後で家でも飲もうと考えるのがみみっちいし、せこい。ましてや冬の水枯れ状態なのに、後で来る参拝者にも呑んでもらうという公共心はないのだろうか?

 こんな気配りの足りない輩には、何の恩寵もないでしょう。

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 境内自体は、そんなに広くはありませんが、一人で歩くか、あるいは同じ感性を持ったもの同士なら、下の一の鳥居をくぐり、階段を登って行くに従って、周囲の氣がぐいぐい高まっていくのが手に取るように分かるはずです。

 手水舎が、二つあるのにはびっくりしましたが、下のそれには、口上書きがありましたが、氣が引き締まるものがありました。

 本殿に上ると、そのときは家族連れが一組とカップルが一組だけ。一分ほど待つと、前には誰もいなくなり、心置きなくお参りすることができました。

 「アマテラスオオミカミ・アマテラスオオミカミ」と、数回唱え、昨年までのことに感謝。願い事はしませんでした。神様には願い事ではなく、心よりの感謝を申し上げることがすべてです。


 弊立皇大神大麻の御札をいただきました。ここは社務所らしき建物が、右手にあるにはあるのですが、クローズ。本殿の階段の上に式盆があり、そこに置いているだけで、お金を置いて、つり銭も自分で計算して引き取るという完全セルフサービス。

 そこまで参拝者を信用しているとは驚きました。でもだからこそ、天孫降臨の天の高原、やましい心で来る者はひとりもいないという確信があるということです。

 でも、後でよく見ると、そうやってセルフでお札を頂いている参拝者は、地元以外にはほとんどいないし、ここを詳しく知らない「おのぼりさん」は気づいていないようでした。

 私が図々しいのかも知れない。靴を脱いで、最上段まで登り、今来たばかりの宮司さんと雑談をしながら、お札をいただく姿は、私以外にはどうもいなかった。

最後にもう一度、最後の鳥居の右横にある御柱です。

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# by MUKUZAIKENKYU | 2010-01-11 12:16 | スローライフ

千円高速を利用して、弊立神宮を参拝しました

日本の住まいを良くする無垢材研究会  木の住まい案内舎ゲインのゴトウです

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 行ってきました。九州のへそとも呼ばれる場所、日の宮 弊立神宮。思ったとおり、こじんまりはしているけど、素晴らしい場所でした。

 東の伊勢神宮から、中央構造線上を辿ると、西端は、ここ弊立神宮になります。

 イヤシロチとか神域とか呼ばれますが、ここは半端じゃありません。

 参拝者が集まりだす前に到着したので、本殿には独占状態で御参りができました。本殿から左に行くと、坂を下りて、水神宮があります。この場所は、とりわけ清らかでした。

 湧水がありますが、冬枯れのためか、水は僅かずつしか流れていませんでしたが、何とか柄杓一杯分の水を飲むことができました。

 この水もハンパじゃなかった。・・・とにかく美味い。山の水とは思えないほど、濃密で均質、そして少し甘みがありました。溜まり水がありましたが、底が手に取るように分かるほど澄んでいました。

 ここの写真は撮ってありますが、あえてお見せ出来ません。

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 双子杉という名が付いていました。樹齢は一本で計算すると、百年弱というところでしょうか。でも根っこの分は直径が1メートルはありました。どう計算競れば良いものやら、・・・


 よく神域という言葉を耳にしますが、古代の人々は、この場所を、どのようにして特定できたのか。境内を一周しましたが、どこか無重力のような感覚と、体には全方位から普段以上の圧力を感じました。そして眉間の辺りが、ぐいぐい拡がり、気持ちが良い。

 神社を後にするときには、どこから来たのか御祓いの予約者で、本殿の前は揉みくちゃになっていました。地元の人々だから文句は言えませんが、彼らにとっては毎年の行事でしょうが、ここはもっともっとすごい場所なんだよと言いたくなってしまいました。

 ついでに通潤橋も見学してきました。この橋を作った当時の石工の技術力は桁外れです。現代のような設備や機械もない時代に、よくぞここまで造れたものだと、感心を通り越して、恐れ入りました。

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# by MUKUZAIKENKYU | 2010-01-10 17:47 | スローライフ